レッドツェッペリンの最強代表曲ランキングTOP20!
今回はバンドが解散してもなおファンからの根強い人気があるレッドツェッペリンおよびバンドの代表曲についてご紹介していきます。
単なるハードロックの枠に囚われることなく、幅広い音楽を演奏したレッドツェッペリンでしたが、ここではそんなバンドの魅力が十分溢れた素晴らしい曲をご紹介していきますので、今回の記事を読んで興味を持たれた方はぜひともレッドツェッペリンのサウンドを一度聞いてみてください。
目次
今更聞けない、レッドツェッペリンとは?
レッドツェッペリンは1968年に結成されたイギリスのハードロックバンドです。
バンドのメンバーは、ギタリストがヤードバーズの3大ギタリストの1人であるジミー・ペイジ、それまで数々のセッションで名前を知られていたベーシスト/キーボード奏者のジョン・ポール・ジョーンズ、そして当時は無名だったボーカルのロバート・プラントにドラマーのジョン・ボーナムの4人です。
1966年にヤードバーズに加入したジミー・ペイジでしたが、ジェフ・ベックの脱退後は新しいメンバーでグループを結成することを模索していました。
当初、ジミー・ペイジはフーのドラマーであるキース・ムーンやスモール・フェイセスのスティーヴ・マリオット達とスーパーグループを結成しようとしていましたが上手くいかず、そのため当時はまだ無名だったロバート・プラントとジョン・ボーナムに声を掛け、当時同じセッションミュージシャンで名の知れたジョン・ポール・ジョーンズが加わることでレッドツェッペリンが結成されました。
なお、レッドツェッペリンというバンド名はセッションをしたメンバーであるキース・ムーンの「おれたちがもし今のバンドを辞めていたら、鉛でできた風船みたいに急降下しただろう」という言葉から生まれたと言われています。
バンドの当初はニュー・ヤードバーズと名乗っていましたが、間もなくレッドツェッペリンと変更し、音楽史に残る偉大なバンドの一歩を踏み出しました。
1969年にはデビューアルバム「レッド・ツェッペリン I」をリリースし、短期間での録音ながらもブルースを大胆に取り込んだハードなサウンドやそれだけにとどまらない音楽を演奏したということもあり、ビルボードのチャートで最高10位を、イギリスでは最高6位を記録しました。
同年にはコンサート活動を精力的に行う一方で、セカンドアルバム「レッド・ツェッペリンⅡ」をリリースしました。前作以上にハードなサウンドを発展させたアルバムは、ヘヴィメタルの原点のアルバムともいわれ、シングルカットされた「胸いっぱいの愛を」がビルボードのチャートで4位に達しただけでなく、アルバムも100万枚以上を売り上げ、アメリカとイギリスでチャート1位を獲得するなど、レッドツェッペリンの人気を確固たるものにしました。
1970年にはサードアルバム「レッド・ツェッペリン III」を発表しましたが、前作までと比べてフォークロックを取り入れたサウンドに賛否両論が集まりました。しかしながら、「移民の歌」のシングルカットのヒットや、アメリカとイギリスでチャート1位を獲得するなどの成功を収めました。
レッドツェッペリンの名作アルバムで今でも評価の高い4枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンIV」がリリースされたのは1971年でした。アルバムに収録された「天国への階段」はシングルカットされなかったにもかかわらず、1970年代のアメリカのラジオ曲で最もリクエストの多いレッドツェッペリンの代表曲となりました。アルバムの売上も3,700万枚と音楽史上最も売れたアルバムの1つとなったことから、1970年代を代表するバンドの一つにもなりました。
また、レッドツェッペリンは結成当時よりライブでの演奏に定評があったことから、1976年にはライブ映画のサウンドトラック盤である「永遠の詩」がリリースされました。このアルバムやライブ映画を見ることで、レッドツェッペリンのライブの迫力を堪能することができます。
これまで順調にスターダムの地位に進んだレッドツェッペリンでしたが、1975年にはロバート・プラントの休暇中に自動車事故が起こって怪我をしたり、1977年には同じくロバート・プラントの息子が亡くなるなどといった不幸な出来事の他に、同時期にイギリスでのパンクバンドからの批判の矢面に立たされるなどといったことがありました。そんな中1978年にバンドとしてはラストアルバムとなる「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」をリリースし、イギリスとアメリカでチャートの1位を獲得しましたが、1980年にジョン・ボーナムが嘔吐による窒息で死亡すると、予定されていたツアーはキャンセルされ、メンバーは解散を表明しました。
レッドツェッペリンの凄さは、ジミー・ペイジがエリック・クラプトンやジェフ・ベックと並ぶヤードバーズの3大ギタリストの1人として結成したバンドとして注目されただけでなく、ブルースをロックに盛り込みながらも、ヤードバーズ以上にパワフルかつメロディアスなサウンドでファンを魅了したことでした。全盛期のライブではロックンロールの名曲を盛り込みながらも4時間も演奏するなど、ライブパフォーマンスの完成度の高さでも有名でした。
今聞くとジミー・ペイジの無茶弾きともいわれるギターサウンドにジョン・ボーナムの重厚なドラミングはパズルのピースのようにしっくりと嵌っていたようです。バンドが代わりのドラマーを入れることなく解散を選んだのは、ジョン・ボーナムのドラムでなければレッドツェッペリンではないという気持ちが恐らくあったのではなかったのでしょうか。その後、2007年にジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナムをドラマーとして迎えたレッドツェッペリンの再結成コンサートのパフォーマンスを見ていると、レッドツェッペリンの魔法はまだ解けてはいないと感じたファンは少なくなかったのではないでしょうか。
レッドツェッペリンの最強代表曲ランキングTOP20!
ここからはレッドツェッペリンの名曲・代表曲をランキング形式で紹介していきます。
10位までは紹介していますが、それ以降は表でご確認ください。
順位 | タイトル | YouTube再生回数 | Apple musicランキング | おすすめ |
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1位 | Immigrant Song (移民の歌) | 9681万再生 | 2位 | ★★★★★ |
2位 | Whole Lotta Love (胸いっぱいの愛を) | 1.6億再生 | 4位 | ★★★★ |
3位 | Stairway to Heaven (天国への階段) | 7687万再生 | 1位 | ★★★★★ |
4位 | Black Dog | 2813万再生 | 3位 | ★★★★ |
5位 | Kashmir (カシミール) | 2219万再生 | 5位 | ★★★★ |
6位 | When the Levee Breaks | 1531万再生 | 9位 | ★★★ |
7位 | Dazed and Confused | 1661万再生 | 10位以下 | ★★★ |
8位 | Over the Hills and Far Away | 1113万再生 | 8位 | ★★★ |
9位 | Ramble On | 554万再生 | 7位 | ★★★★ |
10位 | Rock And Roll | 491万再生 | 9位 | ★★★★ |
11位 | All My Love | 753万再生 | 10位以下 | ★★★★ |
12位 | No Quarter | 756万再生 | 10位以下 | ★★★ |
13位 | D’yer Mak’er | 499万再生 | 10位 | ★★★ |
14位 | Fool in the Rain | 490万再生 | 10位以下 | ★★★ |
15位 | Misty Mountain Hop | 381万再生 | 10位以下 | ★★★★ |
16位 | Going to Calfornia | 207万再生 | 6位 | ★★★★ |
17位 | Moby Dick | 300万再生 | 10位以下 | ★★★ |
18位 | Good Time Bad Times | 244万再生 | 10位以下 | ★★★ |
19位 | Communication Breakdown | 234万再生 | 10位以下 | ★★★ |
20位 | Since I’ve Been Loving You | 125万再生 | 10位以下 | ★★★ |
1位:Immigrant Song (移民の歌)
再生回数 | 9681万再生 |
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AMランキング | 2位 |
おすすめ | ★★★★★ |
1970年にリリースされたサードアルバム「レッド・ツェッペリン III」のオープニングナンバーを飾る曲です。フォークロックやアコースティックの要素が強いと賛否両論のあったアルバムでしたが、この曲はハードロックを演奏するレッドツェッペリンの魅力がぎゅっと詰まった1曲といっていいでしょう。
ジミー・ペイジの激しいギターリフに対抗するかのようなジョン・ボーナムの重厚なドラムはいちど聞くだけで耳に残るようなサウンドに加えて、雄叫びのような叫び声から始まるロバート・プラントのヴォーカルは、正に氷と雪に覆われた国からやってきたヴァイキングの叫びであるかのようです。
コンサートのオープニングでも演奏されていた曲ですが、ライブでの演奏を聞いているとアルバム曲にはないジミー・ペイジのギター・ソロなどを聞くことができます。
2位:Whole Lotta Love (胸いっぱいの愛を)
再生回数 | 1.6億再生 |
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AMランキング | 4位 |
おすすめ | ★★★★ |
1969年にリリースされたセカンドアルバム「レッド・ツェッペリン II」のオープニングナンバーで、ハードロックの名曲と呼ばれるだけでなく、その後のレッドツェッペリンのコンサートではロックンロールのメドレーを盛り込みながらラストで演奏されることの多い曲です。
ジミー・ペイジのギターリフにジョン・ポール・ジョーンズのベースが絡み、ロバート・プラントのヴォーカルの後にジョン・ボーナムのたたみかけるようなドラミングを聞けば、ハードロックの古典のような演奏ですが、レッドツェッペリンが他のハードロックバンドと一線を画しているのはハードロックの中にも実験的なサウンドを取り入れていることです。
この曲でも曲の間奏にテルミンを盛り込むことで、サウンドに幻想的な雰囲気を出しているなどといった実験的な要素が見られます。ジミー・ペイジのギターリフの最も有名な曲だけでなく、ロバート・プラントの多様なヴォーカルを堪能することのできる曲でもあります。ちなみにRolling Stone誌の「レッド・ツェッペリン究極の名曲トップ40」では堂々の第1位に輝いています。
3位:Stairway to Heaven (天国への階段)
再生回数 | 7687万再生 |
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AMランキング | 1位 |
おすすめ | ★★★★★ |
1971年にリリースされた4枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンIV」に収録された曲で、バンドの代表曲としてもよく知られています。Rolling Stone誌の「レッド・ツェッペリン究極の名曲トップ40」では2位というように、レッドツェッペリンの代表曲を挙げるとしたならば、この曲と「胸いっぱいの愛を」のどちらかを答えるファンが多いのではないでしょうか。
それほどバンドを代表する曲でしたが、ロバート・プラントはこの曲があまり好きではなかったということや、後に天国の階段」のオープニングコードがスピリットの1968年の楽曲「Taurus」からの盗作だとして訴えられたことでも話題になりました。
「光輝くものの全てが黄金だと信じる女性が天国への階段を買おうとしている」という冒頭の歌詞から始まるこの曲はギターのアルペジオとリコーダーの多重録音から始まり、次第にエレキギターのサウンドがかぶさるように、同じメロディーを少しづつ重厚なサウンドへと変化させています。そしてジョンボーナムのドラミングが始まった後に繰り広げられるジミー・ペイジの12弦ギターによる演奏は、シンプルは最も美しいという言葉を音楽で再現したかのような力強くも美しい曲です。
曲の冒頭のアルペジオが印象的なのか、ギターショップでギターを購入する際に試しに弾いてみるのがこの天国の階段ともいわれています。また、解散後にジミー・ペイジがこの曲の元ネタはデビューアルバムに収録されている「ゴナ・リーヴ・ユー」と述べ、ロバート・プラントとの来日公演では天国の階段の最後に「ゴナ・リーヴ・ユー」のフレーズを演奏するといったネタばらしの場面もありました。
4位:Black Dog
再生回数 | 2813万再生 |
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AMランキング | 3位 |
おすすめ | ★★★★ |
1971年にリリースされた4枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンIV」のオープニングを飾る曲で、ブルースをハードロックへと取り込んだ彼らの成果がよく現れた曲でもあります。
この曲の聞きどころは、たたみかけるようにして歌うロバート・プラントの後に続くジミー・ペイジの掛け合いのようなギターリフでしょうか。変則的なリズムを刻んでいるせいか複雑な印象を与えるように思える曲ですが、前半部のヴォーカルと他のメンバーの演奏からサビの部分でのジミー・ペイジの絡みつくようなギターサウンドは、ブルースをベースにしながらもまた一味違ったレッドツェッペリンらしいハードな演奏となっています。
もともとマディ・ウォーターズ風の曲を作りたくて考えたというジョン・ポール・ジョーンズのリフの原型を元にして作られたという曲は、コンサートのオープニングで演奏されることも多く、2007年にリイシューされたライブ盤「永遠の詩」でもこの曲のライブ演奏を聞くことができます。
5位:Kashmir (カシミール)
再生回数 | 2219万再生 |
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AMランキング | 5位 |
おすすめ | ★★★★ |
1975年にリリースされた6枚目のアルバム「フィジカル・グラフィティ」に収録された曲で、アルバムを代表する曲だけでなく、ロバート・プラントが”The Pride of Led Zeppelin” (レッド・ツェッペリンの誇り)と語るほどお気に入りのナンバーです。
初期のナンバーで聞くことのできるハードロックとは異なり、後期のレッドツェッペリンはジョン・ポール・ジョーンズの演奏するメロトロンを曲に取り入れるなど多様な音楽を演奏していましたが、この曲はそうしたレッドツェッペリンの多様性を知ると共に、彼らが単なるハードロックバンドではないことを証明した曲でもあります。
曲のタイトルであるカシミールは、インドとパキスタンの国境にあるカシミアで有名なカシミール地方のことですが、実際の歌詞はモロッコ砂漠を延々とドライブしていた時にロバート・プラントが思いついたそうです。
この曲は神秘思想を好むジミー・ペイジとエスニックなサウンドに惹かれるロバート・プラントの嗜好がブレンドされた曲でもあり、エスニック音楽を思わせるジミー・ペイジの控えめなリフに少しエコーをかけたようなジョン・ボーナムのドラムの中、まるで自由を求める旅人のように歌うロバート・プラントのボーカルはこの曲の聞きどころの一つでもあります。また、後半部分のアラブやインドの音楽を連想させるジョン・ポール・ジョーンズのメロトロンに外部のミュージシャンを招いた管楽器・弦楽器の演奏は、この曲のクライマックスといってもいい盛り上がり方です。
初期の頃のような派手なサウンドやパフォーマンスはないものの、それまでのハードロックでは聞くことのできなかった独自のサウンドは、様々な音楽をうまく融合させた曲といってもいいでしょう。
6位:When the Levee Breaks
再生回数 | 1531万再生 |
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AMランキング | 9位 |
おすすめ | ★★★ |
1971年にリリースされた4枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンIV」のラストナンバーで、アメリカの女性ブルースシンガーであるメンフィス・ミニーがカンザス・ジョー・マッコイとともに作曲したブルースを、レッドツェッペリンがへヴィなサウンドにアレンジしてカヴァーした曲です。
もともとの歌詞は「堤防が決壊するとき」というタイトルが表すように、1927年のミシシッピ大洪水に巻き込まれ、堤防の決壊を防ぐための労働を強いられた黒人労働者の悲哀を歌っているものですが、ロバート・プラントが自身の持っていたレコードからこの曲を見つけセッションに持ち込んだと言われています。
この曲の最もインパクトがあるのは冒頭で聞かれるジョン・ボーナムのドラムです。このドラムサウンドは多くの批評家から賞賛されているだけでなく、ビースティ・ボーイズがサンプリングでこのドラムサウンドを使用したことでも有名です。
また、この曲は強いヴォーカルのエフェクトを変えたり、バックワードリヴァーブをかけたハーモニカやスロー再生などといったレコーディング技術が盛り込まれた曲でもあります。
こうしたレコーディング技術というのは、ジミー・ペイジがかつてセッションミュージシャンだったというキャリアが生かされたものでありますが、こうしたレコーディング技術を駆使することで、ハードロックとはまた違った独特の世界が展開されるサウンドとなりました。
7位:Dazed and Confused 
再生回数 | 1661万再生 |
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AMランキング | 10位以下 |
おすすめ | ★★★ |
1969年にリリースされたデビューアルバム「レッド・ツェッペリン I」に収録された曲で、アメリカのフォークシンガーであるジェイク・ホルムズの同名の曲を踏まえて作られたといわれています。「天国への階段」が盗作だと著作権侵害で訴えられましたが(連邦最高裁判所によって2020年に原告敗訴の判決が確定)、この曲も2010年にはホルムズ側が著作権侵害で提訴され、2012年に法廷外和解が成立したという曲です。
ジョン・ポール・ジョーンズのゆったりとしたベースから始まるこの曲は、まるで叫び声であるかのようなリスナーに不安感を与えるジミー・ペイジのギターが耳に残るレッドツェッペリンの初期を代表するナンバーです。
またこの曲の間奏部分でジミー・ペイジは、彼のトレードマークともなるバイオリンの弓でギターを弾く奏法も披露しており、サイケデリックかつ神秘的なメロディーを奏でています。
アルバムに収録された曲は6分半程度ですが、ライブでは長いときで40分以上の演奏になることでも知られています。アルバムの曲とライブ演奏の違いに興味のある方は、「永遠の詩」などのライブ盤にこの曲が収録されているので比べてみてください。
8位:Over the Hills and Far Away
再生回数 | 1113万再生 |
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AMランキング | 8位 |
おすすめ | ★★★ |
1973年にリリースされた5枚目のアルバム「聖なる館」に収録された曲で、それまで聞くことの出来た重いハードロックというイメージは薄れ、ハードなギターを絡ませながらもポップな仕上がりとなった曲です。
この曲は、ジミー・ペイジのアコースティックギターおよび12弦ギターによる牧歌的なメロディーに乗せてロバート・プラントの甘いヴォーカルを聞くことができます。5分弱の曲の中でアコースティックからエレクトリックサウンドへ、そしてラストはクラビネットのアルペジオで幕を迎えるという、次のアルバム「フィジカル・グラフィティ」で演奏した音楽の多様性を予感させるサウンドに仕上がっています。
アルバムのジャケットだけでなく、アルバムに収録された曲にそれまでのハードロックが含まれていなかったことから、アルバムの評価は当時今一つでしたが、バンドの解散後に発表されたロバート・プラントのソロなどを聞いていると、ロバート・プラントが歌いたかったのはハードロックではなくむしろこういう曲だったのではないかとも思えます。
9位:Ramble On
再生回数 | 554万再生 |
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AMランキング | 7位 |
おすすめ | ★★★★ |
1969年にリリースされたセカンドアルバム「レッド・ツェッペリン II」に収録されており、曲の歌詞がJ・R・R・トールキンの「指輪物語」から影響を受けたといわれている曲です。
この次にリリースされた3枚目のアルバムが、アコースティックを前面に押し出したサウンドということで賛否両論が起こりましたが、この曲を聞いていると3枚目のアルバムに収録されてもおかしくないようなアコースティックとエレクトリックなサウンドが上手くミックスされた曲となっています。
この曲の聞きどころは、アコースティックギターの奏でるサウンドの中で、まるで牧歌的のように聞こえるジョン・ポール・ジョーンズのベースラインです。ジョン・ボーナムのドラムにジョン・ポール・ジョーンズのベースを聞いていると、この2人のリズムがあるからこそ無茶弾きともいわれるジミー・ペイジのギターも生かされてくるのでしょう。そういう意味ではレッドツェッペリンというバンドは、ビートルズ同様に4人がいるからこそ音楽のマジックを聞くことができたのかもしれません。
10位:Rock And Roll
再生回数 | 491万再生 |
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AMランキング | 9位 |
おすすめ | ★★★★ |
1971年にリリースされた4枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンIV」に収録された曲で、ライブではしばしオープニングで演奏されていました。
6人目のストーンズといわれていたイアン・スチュアートを迎えてジャムセッションを行っていた時に、ジョン・ボーナムがたまたまリトル・リチャードの「Keep a Knockin」のイントロを叩いていましたが、その時にジミーペイジがアドリブでリフを演奏しているうちに出来上がった曲というだけあって、その場のノリの粗削りなパワーが演奏でも感じられるような曲です。
ブルースをハードロックに盛り込んだといわれるレッドツェッペリンですが、プレスリーなどといったロックンロールの曲などもライブで演奏することで知られており、時には延々とロックンロールのメドレーを繰り広げることでも有名でした。
曲の歌詞を見ると、ロックンロールというタイトルは後付けかなという気もしないではないのですが、レッドツェッペリンのメンバーのロックンロール愛が演奏を聞いてとてもよく伝わってきます。
その他:レッドツェッペリンについて
これまでは代表曲をランキング形式で紹介していきました。
ここからは少しに気になる情報をご紹介していきます。
おすすめのアルバム(名盤)TOP3は?
レッド・ツェッペリン IV
1971年にリリースされた4枚目のアルバムで、レッドツェッペリンを代表するアルバムだけでなく、彼らの発表してきた中では最も売れたアルバムになりました。
彼らの代表曲である「天国への階段」をはじめ、前作でのアコースティック路線を引き継いでいるかのような「カリフォルニア」や、レッドツェッペリンの演奏するヘヴィなブルースロックである「レヴィー・ブレイク」など、アコースティックサウンドのソフトな面とエレクトロニックサウンドのハードな面のバランスが上手く取れたアルバムとなっています。
また、このアルバムには正式なタイトルはなく、またアルバムジャケットには一切のクレジットや情報が記載されなかったことでも話題になりました。アルバムにメンバー4人のものと思われる4つのシンボルが並んでいることから、「フォー・シンボルズ」とも呼ばれています。
レッド・ツェッペリン II
1969年にリリースされたセカンドアルバムで、後にヘヴィメタルの原点とも呼ばれるようになりました。デビューアルバムの作品は、ニューヤードバーズ時代にメンバーで演奏していた曲を収録したためにわずか36時間でレコーディング作業が終わったのに対して、このセカンドアルバムは多忙なライブの合間に作られた曲を、アメリカやイギリス各地のスタジオで断続的に録音したものといわれています。
同じ年に2枚のアルバムを出すだけでも凄いのですが、劣悪な環境で制作されたにもかかわらずデビューアルバム以上のアルバムを作り出したレッドツェッペリンは凄いの一言に尽きます。彼らの場合は、ライブで演奏をしながら出来た曲もいくつかあることなので、このセカンドアルバムでの曲も、いくつかはそんなライブ活動から生まれてきたものかもしれません。
永遠の詩 (狂熱のライヴ)
1976年にリリースされたレッドツェッペリンのライブアルバムで、同名の映画のサウンドトラックでもあります。アルバムのクオリティの高さもさることながら、ライブでのパフォーマンスにも定評のあった彼らのサウンドを聞くことができるだけでなく、映画では実際のライブパフォーマンスを見ることができます。
日本では1971年と1972年の2度来日しましたが、その来日公演を体験したことのない世代にとっても貴重なライブ映像ということがいえます。
今でこそYouTubeでレッドツェッペリンのライブを簡単に見ることが出来ますが、そんなライブの原点ともいえるのが「永遠の詩」なので、最も脂の乗った頃のレッドツェッペリンのライブをこのアルバムで堪能してみてはどうでしょうか。
演奏が20分以上におよぶ「幻惑されて」や、「天国の階段」のライブバージョンが聞けるだけでなく、アルバムタイトルである「永遠の詩」から「レインソング」へとつづくナンバーではレッドツェッペリンのメロディアスな面を聞くこともできます。
レッドツェッペリンが日本で人気の理由とは?
レッドツェッペリンが日本で人気があるのは、日本はバンドもさることながらギタリストの人気が海外と比べて高いということがいえるでしょう。特にヤードバーズの3大ギタリストであるエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの人気は今も昔も変わらないものがあります。
また、同時代のハードロックバンドとしてディープパープルと比較されやすいレッドツェッペリンですが、ディープパープルはギタリストのリッチー・ブラックモアをはじめとする個々のテクニックの凄さに人気があったのに対して、レッドツェッペリンは個々のテクニックもさることながら、ジミー・ペイジのプロデュース力も大きかったといえます。
どちらかといえばイギリスよりもアメリカで人気があるといわれたレッドツェッペリンでしたが、ヘヴィなハードロックを演奏する一方で「天国の階段」をはじめとする誰が聞いても分かりやすいサウンドを生み出したジミー・ペイジのセンスが日本でも受けたのではないでしょうか。
レッドツェッペリンの曲でcmソングは?
レッドツェッペリンは、マスコミの不信感からマスコミ嫌いで有名だっただけでなく、自分たちの曲の著作権にうるさいバンドとしてもよく知られていました。
自分たちの曲がCMや映画のサントラで使われることに対してなかなか首をたてに振らなかったのですが、2000年の映画「あの頃ペニー・レインと」で楽曲の使用を認めるなど、解散後は少しづつ柔軟な姿勢を見せているようです。
そんな中、世界陸上のCMで「移民の歌」が使われていたり、200年にはキャディラックの次期販売キャンペーンのCMで「ロックンロール」が使用されるなど、今も変わらぬ人気のあるバンドであることを証明しています。
まとめ: レッドツェッペリンの曲を聞いてみよう!
今回は今なお世界中で高い人気を誇るレッドツェッペリンの音楽についてランキング形式で紹介しました。
ジョン・ボーナムの死後、何度も再結成が期待されたバンドでしたが、2007年に一度きりのコンサートをレッドツェッペリンとして演奏したのをのぞいては、その都度メンバーの誰かに否定されてきました。
一説によると、ジミーペイジはレッドツェッペリンの再結成に乗り気だということですが、ロバート・プラントがレッドツェッペリンの曲はもう歌いたくないということで再結成には消極的だそうです。
そんな中、最近ではジョン・ポール・ジョーンズが世界中のミュージシャンと一緒になって「レヴィー・ブレイク」をコラボしたことが話題になったりもしました。
解散から40年以上の月日が経つにもかかわらず、いまだに根強い人気を持つレッドツェッペリンですが、彼らに影響を受けたというバンドもたくさんいます。ハードロックはどうも苦手だという人も、この機会にぜひレッドツェッペリンの音楽を体験してみてはどうでしょうか。