ニルヴァーナの代表曲ランキングTOP20!名曲やおすすめアルバムも紹介!

ニルヴァーナの代表曲

今もなおカリスマ的な人気を得るロックアイコン、ニルヴァーナ。ロックを語る上で彼らの存在は不可欠なものとなっています。

この記事ではニルヴァーナ(Nirvana)の人気曲・おすすめ曲、代表曲をYoutubeの再生回数や音楽のランキングサイトの順位、おすすめ度などを参考にランキング形式で紹介しています。

時間がない方でも人気曲がサクッとわかる内容になっており、アーティストについて(経歴・出身・どんな人か)も紹介しているので、音楽だけでなく人物像についても知りたいという方にもおすすめの記事になっています。

Nirvanaとは?

ニルヴァーナ(Nirvana)は、87年ワシントン州アバディーンで結成。ボーカル・ギターのカート・コバーンとベースのクリス・ノヴォセリックによって結成され、ドラムはメンバーチェンジの末、チャド・チャニングを経て、現フー・ファイターズのデイヴ・グロールが迎えられました。

バンド名「Nirvana」は、「涅槃(=繰り返す輪廻から解放された、ヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教における概念)」に由来します。

89年に独立系レーベル「Sub Pop」からファーストアルバム「ブリーチ」をリリース。カートの書く曲は、変則的なコード展開に浮遊感のあるメロディ、陰鬱な静謐さと狂気的な激しさが同居しており、またその退廃的な歌詞、しゃがれたボーカルは、圧倒的な存在感を持った唯一無二のものでした。

91年にメジャーレーベルのDGCレコードからリリースされたセカンドアルバム「ネヴァーマインド」中でもシングル「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」のヒットは当時の音楽シーンに衝撃を与え、グランジサウンドがヘヴィメタルの人気を塗り替えるような格好となりました。

その後大規模なツアーなども行った後、93年にサードアルバム「イン・ユーテロ」をリリース。バンドはセールス的にも高い評価を受けましたが、商業的成功はかえって、カートの音楽的信念との間に矛盾を生み、加えて薬物依存、精神疾患など、バンドにはいつも破滅的な影と狂気がつきまといました。

9445日、カートはシアトルの自宅にてショットガンで頭を撃ち、自殺。バンドは終焉を迎えます。

しかしその音楽と退廃的なメッセージ、生き様はロックの歴史に絶大な影響を残すこととなりました。

Nirvana(ニルヴァーナ)の代表曲ランキングTOP20

ここからはYouTubeの再生回数やアップルミュージックのランキングなどを参考におすすめ曲をランキング形式でご紹介していきます。

順位 タイトル YouTube再生回数 Apple musicランキング おすすめ
1位 Smells Like Teen Spirit 14億再生 1位 ★★★★★
2位 Come As You Are 4.3億再生 3位 ★★★★
3位 The Man Who Sold the World 3.9億再生 9位 ★★★
4位 Heart-Shaped Box 2.1億再生 4位 ★★★
5位 Lithium 2.2億再生 6位 ★★★★★
6位 In Bloom 1.4億再生 8位 ★★★★
7位 About A Girl 1.1億再生 5位 ★★★★
8位 All Apologies 8921万再生 7位 ★★★
9位 You Know You’re Right 8920万再生 14位 ★★★★
10位 Where Did You Sleep Last Night? 4934万再生 11位 ★★★
11位 Sliver 4444万再生 15位以下 ★★★
12位 Something in The Way 1142万再生 2位 ★★★
13位 Rape Me 1702万再生 12位 ★★★
14位 Lake of Fire 1382万再生 10位 ★★★★
15位 Drain You 1045万再生 15位 ★★★★
16位 Stay Away 1042万再生 15位以下 ★★★★
17位 Aneursym 821万再生 15位以下 ★★★★
18位 Polly 795万再生 15位以下 ★★★
19位 Serve The Servants 787万再生 15位以下 ★★★
20位 Dumb 527万再生 13位 ★★★

1位:Smells Like Teen Spirit

再生回数 14億再生
AMランキング 1位
おすすめ ★★★★★

ロック史における、重要なアンセムとも言える1曲。

91年のアルバム「ネヴァーマインド」の先行シングルで、印象的なリフ、歌詞、そして破壊的なサウンドは当時の音楽シーンに衝撃を与えました。多くの批評家からも「90年代における重要曲」として挙げられ、グランジが、それまでのヘヴィメタルの支配を覆すほどの影響力をシーンに与えました。

しかしながらカートは、この曲は「クールに気取った若者を皮肉を歌ったもの」にすぎず、象徴的な歌詞についても「単なるゴミ」と吐き捨てており、驚異的なセールスも、時代を変えるような人気も、次第に嫌悪を抱き始めます。

2位:Come As You Are

再生回数 4.3億再生
AMランキング 3位
おすすめ ★★★★

アルバム「ネヴァーマインド」からのセカンドシングル。ビルボード・ホット100において32位を記録。イギリスでは最高位9位まで上昇しました。

当初は、「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」を経てからの、この曲のヒット、という形を狙っていましたが、「スメルズ」の時点ですでにバンドは大きなセールスを挙げることとなりました。

淡々としたギターリフと狂気を内包したボーカル、そしてコーラスでの爆発的なサウンドというダイナミクスは、ニルヴァーナ作品の特徴的なスタイルと言えます。

『君らしくいるんだ、かつてのように。俺が望むように、友のようにさ』という歌詞にはじまり、『No, I don’t have a gun(銃など持っちゃいない)』のリフレインで終わります。

3位:The Man Who Sold the World

再生回数 3.9億再生
AMランキング 9位
おすすめ ★★★

94年リリースの「MTV アンプラグド・イン・ニューヨーク」に収録されている、デヴィット・ボウイのカバー曲です。ボウイ自身もこのカバーを嬉しく感じたようです。

カートの死の前年に行われたこのアンプラグドのライブは、カート死後CD発売され、アメリカ、イギリスなど多くの国で1位を記録しました。

歌詞は「自身のドッペルゲンガー・別の人格に出会う」というものを歌っています。

4位:Heart-Shaped Box

再生回数 2.1億再生
AMランキング 4位
おすすめ ★★★

サードアルバム「イン・ユーテロ」の先行シングルとして938月に発売されました。

このアルバム(『In Utero』=子宮内 の意味)は商業的成功を収めたセカンドアルバムとは異なり、アンダーグラウンド作品を得意とするスティーブ・アルビニをプロデューサーに迎え制作されました。

生々しい性的表現を含むこの曲は、「性行為の描写」や「人種差別や中絶反対への異議」などとも解釈されているようですが、「ハート型の箱に何週間も閉じ込められている」という歌詞は妻コートニー・ラブとの関係も、感じさせるものとなっています。

5位:Lithium

再生回数 2.2億再生
AMランキング 6位
おすすめ ★★★★★

アルバム「ネヴァーマインド」の3枚目のシングルです。

「リチウム」は主に双極性障害の治療に用いられる精神安定剤。耳に残る、浮遊するようなメロディーには、同時に危うさも感じられます。

「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」や「カム・アズ・ユー・アー」のようなヒットこそありませんでしたが、そのサウンド、歌詞ともに、ニルヴァーナを代表するナンバーと言えます。

『俺は醜い、俺は孤独だ』といった歌詞からはじまり、『俺は潰れたりしない』の連呼で幕を閉じる作品。

希望か絶望か。救いか破滅か。ニルヴァーナのひりひりとした狂気が見事に表現された名作です。

6位:In Bloom

再生回数 1.4億再生
AMランキング 8位
おすすめ ★★★★

アルバム「ネヴァーマインド」より。

お行儀よくきめたバンドと、キャーキャー騒ぐ若者が収められたPVが印象的です。

歌詞も「ステキな音楽と、みんなで歌うのと、『発射』するのが大好きでもどうせ意味なんか分かってないヤツら」を皮肉たっぷりに歌っています。

商業的音楽に嫌悪をあらわにした、カートらしい皮肉に満ちた作品と言えます。

7位:About A Girl

再生回数 1.1億再生
AMランキング 5位
おすすめ ★★★★

89年のファーストアルバム「ブリーチ」に収録されている作品です。また、94年発売の「MTV アンプラグド・イン・ニューヨーク」でのバージョンがシングルリリースされました。

「ブリーチ」収録時はドラムもデイヴになる前で、後の作品に比べると爆発性には欠ける、インディーズらしいサウンドではありますが、メロディーやコード進行にはニルヴァーナらしい怪しさとキャッチーさが同居します。

カートが当時同棲していた、トレーシーという彼女のために書いた作品で、珍しく恋心をテーマとしています。

8位:All Apologies

再生回数 8921万再生
AMランキング 7位
おすすめ ★★★

3枚目にして最後のアルバム「イン・ユーテロ」の最後のナンバーです。(アメリカ盤以外ではこの後シークレットトラック『Gallons of Rubbing Alcohol Flow Through the Strip』が収録されています。)

『自分の過ちを、すべて謝罪する』という意味深な最終曲。

明るいのか、暗いのか、不思議な浮遊感に満ちたメロディーと、散文的な歌詞。多様な解釈をリスナーに与える名作と言えます。

9位:You Know You’re Right

再生回数 8920万再生
AMランキング 14位
おすすめ ★★★★

カートが自殺前に、最後にレコーディングした作品で2002年発売のベスト盤1曲目に収録されました。

発表にあたって、バンド対妻のコートニー、レコード会社の法廷争いを経た、いわく付きの作品です。

『俺はここからいなくなる。お前はもう怯えることはないさ。』

『うまくいったことなど、一度もなかった』といった、まるで遺書のような歌詞。

そして『お前が正しいんだ』の連呼と、うめくような『Pain』(痛み)で終わります。

10位:Where Did You Sleep Last Night?

再生回数 4934万再生
AMランキング 11位
おすすめ ★★★

193040年代に活躍した黒人ブルース、フォークシンガーのLeadbelly(レッドベリー)のカバーで、「MTV アンプラグド・イン・ニューヨーク」に収められました。

トラディショナルソングのカバーでありながら、古臭さは一切なく、その声色、表現力にはカートのボーカルとしての凄みを改めて感じ取ることができます。

11位:Sliver

再生回数 4444万再生
AMランキング 15位以下
おすすめ ★★★

公式ページはこちら>>>Sliver

12位:Something in The Way

再生回数 1142万再生
AMランキング 2位
おすすめ ★★★

公式ページはこちら>>>Something in The Way

13位:Rape Me

再生回数 1702万再生
AMランキング 12位
おすすめ ★★★

公式ページはこちら>>>Rape Me

14位:Lake of Fire

再生回数 1382万再生
AMランキング 10位
おすすめ ★★★★

公式ページはこちら>>>Lake of Fire

15位:Drain You

再生回数 1045万再生
AMランキング 15位
おすすめ ★★★★

公式ページはこちら>>>Drain You

16位:Stay Away

再生回数 1042万再生
AMランキング 15位以下
おすすめ ★★★★

公式ページはこちら>>>Stay Away

17位:Aneursym

再生回数 821万再生
AMランキング 15位以下
おすすめ ★★★★

公式ページはこちら>>>Aneursym

18位:Polly

再生回数 795万再生
AMランキング 15位以下
おすすめ ★★★

公式ページはこちら>>>Polly

19位:Serve The Servants

再生回数 787万再生
AMランキング 15位以下
おすすめ ★★★

公式ページはこちら>>>Serve The Servants

20位:Dumb

再生回数 527万再生
AMランキング 13位
おすすめ ★★★

公式ページはこちら>>>Dumb

Nirvanaのおすすめアルバムは?

ロック史に大きな足跡を残したニルヴァーナですが、オリジナルアルバムは3枚のみです。代表を挙げるとすればセカンドの「ネヴァーマインド」を選ばざるを得ないでしょう。

カートは嫌悪を示すかもしれませんが

「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」や「カム・アズ・ユー・アー」「リチウム」といった、ロック史の「アンセム」を収録するこのアルバムは、グランジやオルタナティヴロックの存在感を、シーンの中心に押し上げるほどの影響力を持っていました。

男児が紙幣にひかれ泳いでいるジャケットも印象的です。

メジャーレーベルであるゲフィン・レコードと契約した当初は、カートも「トップ30にパンクを入れる」という発言をしており、セールスを狙ったサウンドメイクを意識していました。結果も、全米1位など驚異的な商業的成功を収めることとなります。

しかしそれは同時に、自身の音楽的信念と矛盾するものとなってしまいました。後年はカート自身このアルバムへの嫌悪を示すこととなります。また続くサードアルバム「イン・ユーテロ」はアンダーグラウンドなサウンドを志向するものとなっています。

そしてカート、バンドは破滅的な終焉へ向かいます。

紛れもなくロック史を変えたアルバムであると同時に、その評価がバンドを破滅に向かわせることとなった作品「ネヴァーマインド」。

単なる名盤としてではなくロックの姿勢、生き様、アイデンティティー。そういったものにも大きな衝撃を与えた作品として、今なお多大な影響力を残しているアルバムです。

その他:Nirvanaについて

以下では曲についての補足やその他気になる情報を紹介していきます。

ニルヴァーナのCMに使われている曲は?

バンドの破滅的なイメージと、衝撃的なメッセージ性からか、ニルヴァーナの作品はCMなどではそこまで多く聞かれないように思います。(カートも望んではいないでしょう。)

ただやはり「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」は若者の「アンセム」として、様々な場面で聞かれることがあります。(それ自体もカートは嫌悪していましたが。)

象徴的な事件を紹介すると、2018年のスーパーボウル中に携帯会社の「T-モバイル」のCMに、赤ちゃんの映像・人類平等のメッセージと共に「All Apologies」が使用されたことがあり、大きな波紋を生みました。

表現方法への是非は受け手によるでしょうが、ニルヴァーナの『全てを謝罪する』という歌詞と、赤ちゃんの映像・メッセージとの間に、大きな違和感を感じた人が、多くいたようです。

それほどニルヴァーナというバンドは、破滅的、狂気的なカリスマ性を持っているとも言えるでしょう。

ニルヴァーナの死因は?

カート・コバーンの死は、そのままバンド、ニルヴァーナの死を意味していました。

カートは最後の数年間、薬物中毒、鬱病などの精神疾患、持病の胃痛などの健康不調に多く悩まされていました。その苦しみは楽曲にも表現されていました。

そして、27歳という若さで自ら命を絶っています。

その死は、他殺説や陰謀論も噂されるような、衝撃的な事件として、人々にそしてロック史に、多大な衝撃を与えました。

彼の遺書とされる書面には悲痛な思いが綴られています。

音楽にも、作曲にも、何も喜びを感じられないこと。

もう何の情熱も残されていないこと

そしてニール・ヤングの楽曲から引用された、

it’s better to burn out than to fade away.

『消え去っていくより、いっそのこと燃え尽きたい』

という言葉が記されていました。

後にニール・ヤング自身も、この引用にとても打ちのめされ、カートを励ましてやろうと思っていたのに、できなかったことへの後悔を語っています。

ニルヴァーナのバラードといえばどの曲?

ニルヴァーナの作品は、単なるバラードというような言葉では表せないような、悲哀と激情に満ちた作品が多くあります。なので「代表的なバラード」と呼べる作品はリスナーにより意見が分かれると思いますが、ここではサードアルバムのラストナンバー「オール・アポロジーズ」を取り上げます。

この楽曲が生まれた当初のカートは、セカンドアルバム「ネヴァーマインド」の驚異的な成功による自己矛盾、そして様々な精神的、身体的苦しみを抱えていました。しかし、同時に娘も誕生し、自身の存在について深い内省があったのかもしれません。

92年レディングフェスティバルの初演の際には、生まれたばかりの娘フランシス・ビーンにこの楽曲を捧げています。

メロディーも優しいようでいて、どこか寂寥感も感じる浮遊感が漂い、静かなようでいて、爆発的な激情も内包しているように思えます。

MTV アンプラグド・イン・ニューヨーク」のバージョンでは、チェロも加え、音に深みと美しさが増しています。

『全ての過ちを、謝罪する』という散文的な歌詞も、様々な解釈を聞き手に与えるものとなっています。

時代を変え、成功と破滅を体現したロックアイコン、ニルヴァーナ。

彼らの作品は決して消えることなく、ロックの在り方、生き様、アイデンティティに多大な影響を与え続けることでしょう。

参考文献:

ニルヴァーナ、スーパーボウル中の携帯会社のCMに楽曲が使用されて物議を醸す | NME Japan (nme-jp.com)

ニール・ヤング、カート・コバーンの遺書に歌詞を引用されたのには打ちのめされたと語る (2012/09/28) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

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