Wu-Tang Clanの名盤5選!名曲ランキングも合わせて紹介!

Wu-Tang-Clanの名盤5

ここではWu-Tang Clan(ウータン・クラン)の人気曲、おすすめ曲など、エピソードを交えながら紹介しています。
またメンバーの紹介もしているのでWu-Tang Clanのことだけではなく、メンバーについても知りたい方はおすすめの記事です。

今更聞けない!?ウータン・クランとは?

Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)とは、1990年代のヒップ・ホップアーティスト軍団でグループの頭脳であるREZA(レザ)を筆頭にGZA(ジザ)、Method Man(メソッドマン)、Raekwon(レイクウォン、又はシェフ)、Ol’ Dirty Busters (オール・ダーティー・バスタード)、Ghost Face Killarney(ゴースト・フェイス・キラー)、U-God(ユーゴッド)、Cappadonna(カパドナ)の10人グループです。
1992年頃にニューヨーク州、スタテンアイランドというゲットーな島で結成されました。
名前の「Wu-Tang」(ウータン)はカンフー映画「少林寺武者房」(少林與武當 / Shaolin and Wu Tang)から取られていて、クランは日本語で氏族という意味になります。
彼らはデビュー当時からカンフーの精神性やアイデンティティが取り入れられており、カンフー映画に大きな影響を受けています。
メンバーの名前や、曲中に使われる効果音など様々な形で表れています。
1993年に発売したデビューアルバム「Enter the Wu-Tang」は各方面で大絶賛されました。
「ハードコアでありながら、パーティーなノリを忘れない作品」としたスタイルで長い間ヒップ・ホップシーンを盛り上げてきました。
ファースト・アルバム発表後、メンバーを1人1人スターにするために様々なレーベルと契約し、世に出て行く。といった今までにない画期的な方法で常に各メンバーがWu-Tang Clanの代表として活躍し、ヒップホップシーンの最前線にいます。

Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)のメンバー紹介や特徴や残した伝説は?

RZA(レザ)

Wu-Tang Clanのブレイン的な存在であるRZAはファースト・アルバム「Enter the Wu-Tang」のビートを担当しており、商業的な面でもリーダーシップを発揮しています。
又、プロデューサーとしても輝かしい功績を残している人物です。
無類のカンフー好きです。

GZA(ジザ)

ニューヨーク州ブルックリン区出身。
Wu-Tang Clan創設者の1人で、グループの中で最もキャリアが長く、レコード契約も1番最初にしています。
グループの精神的なポジションを担っています。
「Enter the Wu-Tang」発表の翌年にリリースしたソロ作「リキッド・ウォーズ」は大ヒットしています。

Ol’ Dirty Bastared(オール・ダーティー・バスタード )

ブルックリン出身で、ステージネームはO.D.B、Big Baby Jesus(ビッグ・ベイビー・ジーザス)など、幾つもの名前で活動していています。
野性味たっぷりで酔っ払いのような、ろれつが回っていないトリッキーなラップスタイルで変人、超人、狂人ぶりを発揮してきた1人です。
彼は惜しくも2004年に35歳という若さで亡くなっています。
1995年にファーストアルバム「Return to the 36 Chambers」をリリースしています。

Method Man(メソッド・マン)

ニューヨーク州スタテンアイランド出身です。
メンバー内で最もソロデビューが早く、スター的存在のメソッドマンは1994年にデビュー・アルバム「Tical」をリリースしました。
後にリリースした、ソロシングルI’ll Be There for You/You’re All I Need to Get By(アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー/ユーアー・オール・アイ・ニード・トゥ・ゲット・バイ)は全米シングル3位の大ヒットとなり、第38回グラミー賞では最優秀ラップ・パフォーマンス・デュオ/グループ賞を受賞しています。

Raekwon(レイクウォン)

ブルックリン出身。
Wu-Tang ClanのトップMCとして活躍する、”シェフ”ことレイクウォン。実際も料理をよくするそうです。
1995年にはデビュー・アルバム「Only Built 4 Cuban Linx…」(オンリー・ビルト・フォー・キューバン・リンクス)をリリースしています。

Ghostface Killah(ゴーストフェイス・キラ)

ニューヨーク州、スタッテンアイランド出身です。
メンバー内でも強面で知られており、高い声が特徴のラッパーです。
1996年にソロ・アルバム「Ironman」を発表し大きな売り上げを上げています。Raekwonと親友。

inspectah deck(インスペクター・デック)

ニューヨーク州、スタッテンアイランド出身です。
彼のラップはどんどん言葉を並べる流暢さで複雑な韻を踏む器用さがあります。
ソロ活動としては1999年にファーストアルバム「Uncontrolled Substance」をリリースしPete ROck(ピートロック)やGnag Starr(ギャング・スター)などの作品にも参加しています。

Masta Killa(マスタ・キラ)

ニューヨーク州、ブルックリン区出身でメンバーとは学生時から交流があったそうですが、ラップの経験はほとんどなかったそうです。
デビューアルバム「燃えよウータン」では収監されていたこともあり、ほとんど参加することができませんでしたが、2ndアルバムからグループのアルバムにも数多く登場し、素晴らしいパフォーマンスを魅せています。2004年にはメンバーの中で最も遅いソロデビュー・アルバム「No Said Date」をリリースし、人気を博しました。

U-God(U-ゴッド)

ニューヨーク州、ブルックリンで生まれ幼い頃にスタテンアイランドに移住し、メンバーと出会っています。
小柄な体型から野太い声で繰り出す個性的なフロウは根強い人気を誇っています。
1999年にソロアルバム「GOLDEN ARMS」をリリースしています。

Cappadonna(カパドンナ)

ニューヨーク州のスタッテンアイランドで生まれでレイクウォンのセカンドアルバムを発表後、事実上のメンバー入りを果たしました。
1998年にソロアルバム「THE PILLAGE」をリリースしておりRZAなどがプロデュースしています。

Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)の名盤3選!

ここではウータン・クランのおすすめアルバムを3つ紹介いたします。

Liquid Swords / GZA

1995年に発売したGZAのファーストアルバムです。
スタッカートの効いたシンセが不安を煽ってくるような雰囲気のビートにGZAの天才的なラップが組み合わさっています。
イントロのナレーションは「子連れ狼」の英語版をサンプリングしています。

Only Built 4 Cuban Linx / Raekwon

1995年にリリースされたレイクウォンの最初のソロアルバムです。
ゆったりとしたアンダーグラウンドな雰囲気が漂い、レイクウォンのハードコア寄りのラップスタイルと洗練されたライムは見事です。

Enter The Wu-Tang (36 Chambers) / Wu-Tang Clan

1993年にデビューアルバムとしてリリースしました。
日本語にすると「燃えよウータン」となります。
カンフー映画からサンプリングした様々な怪しげな音が天才的なRZAによってアルバム内全ての曲のビートを作っています。
「36 Chambers」とは映画の「少林寺三十六房」からきているそうです。

Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)の名曲ランキングTOP10!

ここからは人気曲をYouTubeやアップルミュージックのランキング、おすすめ順にオリジナルにランキングを付けています。

順位 タイトル YouTube再生回数 Apple musicランキング おすすめ
1位 C.R.E.A.M. 1.4億再生 1位 ★★★★★
2位 Method Man 7995万再生 5位 ★★★★
3位 Triumph 4928万再生 2位 ★★★★
4位 Da Mystery Of Chessboxin’ 4152万再生 7位 ★★★
5位 Gravel Pit 3529万再生 10位以下 ★★★★
6位 Protect Ya Neck 1361万再生 4位 ★★★★
7位 Can it Be All So Simple 1249万再生 8位 ★★★
8位 Reunited 812万再生 10位以下 ★★★
9位 Its Yourz 665万再生 10位以下 ★★★
10位 Bring Da Ruckus 510万再生 6位 ★★★

1位:C.R.E.A.M.

再生回数 1.4億再生
AMランキング 1位
おすすめ ★★★★★

 

Wu-Tang Clanのファースト・アルバム「Enter the WU-Tang」に収録されている曲です。
アメリカ南部のソウルミュージックレーベル、Stax所属のマイナーグループ、The Charmelsの「As Long As I’ve Got You」のイントロをサンプリングした綺麗な音色のピアノと、太いベースラインが絡む哀愁漂う曲です。

2位:Method Man

再生回数 7995万再生
AMランキング 5位
おすすめ ★★★★

 

ファースト・アルバムの”Enter the Wu-tang”に収録されています。曲中では、スペル読みで「Method Man」と自分の名前をフックにしています。
メソッドマンというのはウータンクランのメンバーの一人です。
さすがはメソッドマンと言った感じです。

3位:Triumph

再生回数 4928万再生
AMランキング 2位
おすすめ ★★★★

 

1997年にリリースされたWu-Tang Clanの2ndアルバム『Wu-Tang Forever』に収録されています。
RZAが手掛けるドープなビートにメンバー9名による怒涛のマイクリレーは圧巻です。

4位:Da Mystery Of Chessboxin’

再生回数 4152万再生
AMランキング 7位
おすすめ ★★★

 

マスタ・キラが初めてのマイクで今まで書いたことのなかったリリックを書き後に正式メンバーとなった曲です。
弦楽器の高い音が雰囲気を出しているビートに剣の切るような効果音が各所に使わおり、曲の冒頭には「チェスは殺陣のようなものだ。」と言っています。

5位:Gravel Pit

再生回数 3529万再生
AMランキング 10位以下
おすすめ ★★★★

 

2000年にリリースされた3rd アルバム「the W」に収録されている曲です。
3rdアルバムにして人気の衰えを感じないお金のかかったミュージックビデオになっています。

6位:Protect Ya Neck

再生回数 1361万再生
AMランキング 4位
おすすめ ★★★★

 

1992年に公開されたファーストアルバム「Enter the Wu-Tang」に収録されています。
どこか哀愁漂う雰囲気のビートにノリのいいラップが特徴の曲です。1992年リリースし、デビューを飾った歴史的な一曲です。

7位:Can it Be All So Simple

再生回数 1249万再生
AMランキング 8位
おすすめ ★★★

1992年に公開されたファーストアルバム「Enter the Wu-Tang」に収録されています。
ゴーストフェイス・キラとレイクウォンのラップをフューチャしている曲で、1980年代のニューヨークで育ってきた様々の困難と、贅沢なライフスタイルの生き方について語っています。
太いベースに女性の声が乗ったイントロで少しゆったりとした印象の曲にレイクウォンとゴーストフェイス・キラのリズミカルなラップがかっこいいです。

8位:Reunited

再生回数 812万再生
AMランキング 10位以下
おすすめ ★★★

2ndアルバムに収録されています。
バイオリンの不穏なメロディーが特徴のビートでGZAのラップから始まり、Ol’ Dirty Bastard、RZA、Method man達のテクニカルなマイクリレーは聴きごたえがあります。

9位:Its Yourz

再生回数 665万再生
AMランキング 10位以下
おすすめ ★★★

2ndアルバムに収録されています。
エレクトロニックピアノのコード音が雰囲気を出しているシンプルな、ビートのこの曲は、Raekwonから始まり、U-God、Dec、Ghostfaceと続く攻撃的なライムがかっこいい曲です。

10位:Bring Da Ruckus

再生回数 510万再生
AMランキング 6位
おすすめ ★★★

1st アルバムに収録されているこの曲はMelvin Blissの「Synthetic Substitution」(73年)からサンプリングしたダーティーなキック&スネアにRZAのコーラスが入り、Ghostface Killah から始まるキレのいいラップは必聴です。

その他:ウータンクランについて

オールドスクールから、ニュースクールへ進化し、ギャングタ・ラップなどが登場してきたヒップ・ホップ黄金期に名を轟かせた伝説のヒップ・ホップグループであるWu-Tang Clanは、2018年に25周年を迎え、ニューEP「Of Mics and Men」をリリース。4曲の新曲にNas(ナズ)も参加しているスキットも含め全7曲入りのEPとなっています。
今回のEPではメンバー全員参加しておらず、あえての人選なのか、次作品の予定なのか、自由で謎なところもウータン・クランの魅力の一つです。
数々のドキュメンタリーにも登場しており、今でもヒップ・ホップを語る上では欠かせない存在です。

Wu-Tang Clan出演の映画3作品。

「The Show」(ザ・ショウ)
1995年、ウータン・クランが日本に初めて来日した際、密着したドキュメンタリー映画です。
今では、ウエストサイド黒人カルチャーの代名詞となっており、ラップ〜ヒップホップの世界を表現したドキュメンタリー映画です。
ウエストサイド、イーストサイドのレジェンドたちが出演しており、ヒップ・ホップ界のリアルを語ってくれる作品となっています。

ライム&リーズン
2005年8月に公開された映画。
商業化されて行くヒップホップを現場で活躍する豪華アーティスト達が登場し90年代半ばには巨大なマーケットとして、成熟していたヒップホップシーンについて語っています。
また、ヒップ・ホップの起源からそれぞれのヒップ・ホップになるまでも描いています。

For the children
25周年を記念したショートフィルムになっています。
ウータン・クランの誕生日秘話から当時のニューヨークで彼らが成長していく中の苦悩を主要メンバー達が振り返っています。
2018年に公開された映画「キックス」でWu-Tang Clanの「C.R.E.A.M」が使われていることから上映が決定しました。
2019年に続編がアメリカで公開されています。

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