Jay-Zのおすすめ人気曲・代表曲ランキングTOP20選!
今回はアメリカのラッパーでありシンガーソングライターのJay-Zおよび彼の代表曲についてご紹介していきます。
歌手のビヨンセを妻に持ち、ヒップホップ史上最も高く評価されているラッパーである彼の曲をご紹介していきますので、今回の記事を読んで興味を持たれた方はぜひとも彼のサウンドを一度聞いてみてください。
目次
今更聞けない!?Jay-zとは?
Jay-zは1990年に音楽デビューし、その後1996年に発表した最初のアルバム”Reasonable Doubt” で批評家に絶賛され、商業的にも成功して以降はヒップホップ界の絶対的王者として今なお君臨しています。
これまでに21個のグラミー賞を受賞し、2000年代最大のアーティストとして評価されたJay-zは、2017年にソングライターの殿堂入りを果たしただけでなく、第60回グラミー賞で「グラミー賞アイコン・アワード」を受賞した最初のラッパーとなりました。
また、音楽活動以外にも起業家としても知られている彼は、アメリカ音楽史上最も裕福なミュージシャンとして経済紙フォーブスで紹介されました。なお、Jay-zの名前の由来は、ニューヨーク市の地下鉄J・Z線にちなんでつけられた「Jazzy」というあだ名を縮めたものです。
出身やキャリアについて
Jay-zは、1969年に本名ショーン・コーリー・カーターとして、ニューヨーク州ブルックリンに4人兄弟の末っ子として生まれました。
幼少の頃は貧しさから生活保護を受けて育ち、11歳の時には父親と別離しました。
そんなJay-zでしたが、同じ団地に住むラッパーの影響からラップに目覚め音楽デビューを果たすものの、最初の頃はさして注目もされなかったことから、裏稼業であるコカインの売人などを行っていました。
ですが、26歳の頃に通り魔に至近距離から銃撃されたことがきっかけで、再びラップに挑戦することになりました。
1996年に自主レーベルロッカフェラ・レコードを設立し、そこから自身のデビューアルバム”Reasonable Doubt”をリリースすると、プラチナムを獲得するなど成功を収めました。
その翌年にはパフ・ダディをプロデューサーとして迎えたアルバム”In My Lifetime, Vol.1”を発表、ヒット作となったことから人気ラッパーとしての地位を確立していきました。
その後も、2001年には当時無名だったカニエ・ウェストをプロデューサーとして起用したアルバム”The Blueprint”が全米1位となるなど、ヒップホップの頂点に立つ存在となりましたが、2003年に”The Black Album”をリリースすると引退を発表します。
ですが、2006年にはアルバム”Kingdom Come”で復活を果たすと、以降も名実ともにヒップホップ界引っ張るラッパーであり、シンガーソングライターとして活躍しています。
Jay-Zの凄さとは?
Jay-Zのラッパーとしての凄さは、言葉遊びのセンスと歌詞を書かないにもかかわらずレベルの高いパンチライン(曲中の中の強烈な一節)を曲の中で披露できることです。
歌詞を書かないでレコーディングすることから、ラップのフローが単調になることなく、自由で多くのリズムパターンを持っているというのも、他のラッパーにはない凄みとなっています。
Jay-Zとコラボレーションを行ったことがあるエミネムは、彼のことを現代の風潮に同調しながらも自分らしさを失わないと評価していることからも、他のラッパー達にはないJay-Zのオリジナル性の高さが分かります。
Jay-Zの人気曲ランキングTOP20!
ここからはJay-Zのおすすめ人気曲・有名曲ランキング20選を紹介していきます。
曲の紹介は10位まで実施しています。10位以下はランキングの票をご覧ください。
Youtubeやアップルミュージックのランキング・おすすめなどを参考にランキングつけています。
順位 | タイトル | YouTube再生回数 | Apple Musicランキング | おすすめ |
---|---|---|---|---|
1位 | Umbrella | 7.4億再生 | 1位 | ★★★★ |
2位 | Crazy in Love | 5.8億再生 | 3位 | ★★★★★ |
3位 | Niggas in Paris | 3.3億再生 | 6位 | ★★★★ |
4位 | Otis | 2億再生 | 10位以下 | ★★★ |
5位 | The Story of O.J. | 1.3億再生 | 9位 | ★★★ |
6位 | Empire State of Mind | 8401万再生 | 10位 | ★★★★★ |
7位 | Excuse Me Miss | 6261万再生 | 10位以下 | ★★★ |
8位 | Big Pimpin’ feat UGK | 5143万再生 | 10位以下 | ★★★ |
9位 | Numb / Encore | 4308万再生 | 10位以下 | ★★★★★ |
10位 | Dirt Off Your Shoulder | 4159万再生 | 10位以下 | ★★★★ |
11位 | Run This Town | 3509万再生 | 8位 | ★★★ |
12位 | Pound Cake | 3368万再生 | 4位 | ★★★★ |
13位 | I Just Wanna Love U (Give It 2 Me) | 3266万再生 | 10位以下 | ★★★★ |
14位 | Monster | 1433万再生 | 5位 | ★★★ |
15位 | LOVE All | 977万再生 | 2位 | ★★★★ |
16位 | Young Forever | 1622万再生 | 10位以下 | ★★★ |
17位 | jigga What, jigga Who (Originator 99) | 1559万再生 | 10位以下 | ★★★ |
18位 | Show Me What You Got | 1222万再生 | 10位以下 | ★★★★ |
19位 | Hard Knock Life (Ghetto Anthem) | 543万再生 | 10位以下 | ★★★ |
20位 | Holy Grail (Featuring Justin Timberlake) | 377万再生 | 7位 | ★★★ |
1位:Umbrella
再生回数 | 7.4億再生 |
---|---|
AMランキング | 1位 |
おすすめ | ★★★★ |
2007年に発表されたリアーナの3枚目のアルバム「グッド・ガール・ゴーン・バッド」に収録された曲で、Jay-Zはリアーナに楽曲を提供しただけでなく客演として参加しています。
私の傘で守ってあげると、どんな困難にあっても2人の愛を誓うと力強く歌うリアーナのヴォーカルも印象的ですが、ビデオクリップが出だしのJay-Zのところではバックに女性のダンサー、ラストでリアーナが歌うところではバックに男性のダンサーとなかなか凝った作りになっています。
この”Umbrella”はアメリカで7週連続の1位、イギリスで10週連続で1位になるなど、世界中で大ヒットしました。
16歳でバルバドスからアメリカ合衆国に渡り、ジェイ・Zのオーディションを受けてデフ・ジャムと契約したリアーナが一躍スターダムへと上った曲でもあります。
2位:Crazy in Love
再生回数 | 5.8億再生 |
---|---|
AMランキング | 3位 |
おすすめ | ★★★★★ |
2003年に発表されたビヨンセのデビューアルバム「デンジャラスリィ・イン・ラヴ」に収録された曲で、一説によるとこの曲でJay-Zがビヨンセと共演したことで親密な関係になったとも言われています。
この曲ではイントロの部分がとても印象に残りますが、重厚なホーンセクションの部分は1970年にザ・シャイ・ライツが発表した”Are You My Woman (Tell Me So)” からのサンプリングです。
このサンプリングしたイントロをバックにJay-Zがビヨンセの登場を盛り上げる引き立て役であるかのようなラップを披露しています。
今の私はクレイジーでしょ、あなたの愛が私をおかしく見せるのとセクシーに歌うビヨンセのこの曲は、アメリカのチャートで8週連続で1位を獲得するなど、世界中で大ヒットとなりました。
3位:Niggas in Paris
再生回数 | 3.3億再生 |
---|---|
AMランキング | 6位 |
おすすめ | ★★★★ |
2011年に発表された”Watch the Throne”に収録されており、Jay-Zとカニエ・ウェストによるコラボレーションによる曲です。
Jay-Zとカニエ・ウェストの関係は、2000年代にカニエ・ウェストがJay-Zによって才能を見出されたことから始まります。2001年には、ジャクソン5の代表曲である”I Want You Back”を大胆にサンプリングしたJay-Zの”Izzo (H.O.V.A.)”をプロデュースしたほか、Jay-Zのアルバム
”The Blueprint” ではプロデューサーとして曲を提供しましたが、このアルバムが大成功を収めたことから、自身もラッパー、ソングライターとしてデビューしました。
この曲は、ゲーム音楽のようなピコピコ音のメロディーをバックに、2人のこれまでのいきすぎた体験を歌っているのですが、1つ間違えば安っぽく聞こえるような音も、彼らのクールなラップと共に聞いていると、とても格好良いサウンドに仕上がっています。
4位:Otis
再生回数 | 2億再生 |
---|---|
AMランキング | 10位以下 |
おすすめ | ★★★ |
2011年に発表された”Watch the Throne”に収録されており、Jay-Zとカニエ・ウェストによるコラボレーションによる曲です。
この曲はソウルシンガーのオーティス・レディングが歌った「トライ・ア・リトル・テンダーネス」を大胆にサンプリングしていることで知られています。
オーティス・レディングのソウルフルかつ力強いヴォーカルにかぶさるかのように、時にはたたみかけるように、また時には抑揚を抑えながらも富や名声について語る2人のラップもまたオーティス・レディングに負けないくらい力強く響いてきます。
2011年のベストソングとして取り上げられることもあるこの曲は、音楽評論家からも大胆なサンプリングや2人のラッピングスタイルで高い評価を受けています。
5位:The Story of O.J.
再生回数 | 1.3億再生 |
---|---|
AMランキング | 9位 |
おすすめ | ★★★ |
2017年に発表された”4:44”に収録された曲で、この曲のトラックにはニーナ・シモンの”Four Women” が使われています。
曲のタイトルにある”O.J.” とは「O・J・シンプソン」のことで、米国のフットボールプレイヤーとして活躍したものの、元妻を殺害した容疑で逮捕されたことで社会現象にまでなりました。
Jay-Zはこの曲でO・J・シンプソンに代表されるような、アメリカで成功を収めたもののお金を湯水のように無駄に使っては落ちぶれていくスターたちにうんざりしているかのように歌っています。
歌詞の中にある「俺は黒人じゃない、O.J.だ」という部分と「結局みんな同じ黒人なんだ」というフレーズを聞くと、黒人であることを否定することなく、もっと誇りを持って欲しいと訴えているようです。
トラックにニーナ・シモンの曲が使われているのも、そのようなJay-Zの気持ちが込められているのでしょう。
6位:Empire State of Mind
再生回数 | 8401万再生 |
---|---|
AMランキング | 10位 |
おすすめ | ★★★★★ |
2009年に発表された”The Blueprint 3”に収録された曲で、ザ・モーメンツの1970年のヒット曲”Love on a Two-Way Street” がサンプリングされています。
ドラマチックなメロディーにかぶさるかのように、Jay-Zが自分の生まれ故郷であるブルックリンへの郷土愛をラップしているこの曲は、2009年の全米のチャートで1位を獲得しただけでなく、2011年の第53回グラミー賞では最優秀ラップ・ソング賞、最優秀ラップ・歌曲コラボレーション賞の2部門を受賞しました。
ヴァースで故郷への讃歌をラップするJay-Zと、フックの部分で力強くニューヨークを歌うアリシア・キーズのこの曲は、非公認ながらニューヨークの州歌のような存在になっています。
7位:Excuse Me Miss
再生回数 | 6261万再生 |
---|---|
AMランキング | 10位以下 |
おすすめ | ★★★ |
2002年に発表された”The Blueprint 2: The Gift & the Curse”に収録された曲で、フックの部分には、2001年リリースされたLutherの曲及びThe Notorious B.I.G/Big Poppaから引用しています。
この曲は、出合った女性に思わず一目ぼれをしてしまった気持ちをJay-Zが切々と綴っています。そのため、どこかせつないような甘いサウンドとファレル・ウィリアムスのファルセットの声がパズルのピースのようにぴたっとはまっているかのような印象を与えます。
なお、この曲は第46回グラミー賞でベストラップソングにノミネートされたものの、最終的にはエミネムの「ルーズユアセルフ」に敗れてしまいました。
8位:Big Pimpin’ feat UGK
再生回数 | 5143万再生 |
---|---|
AMランキング | 10位以下 |
おすすめ | ★★★ |
2000年に発表された”Vol.3…Life and Times of S.Carter”に収録された曲で、テキサスのラップデュオであるUGKが客演として参加しています。
曲のタイトルでもある”Big Pimpin” とは、スラングで1人の男性が多くの女性と関係を持つことという意味ですが、曲のビデオを見ていると少しゆるめの中近東のようなメロディーに乗って、正にそうしたシーンが繰り広げられています。
また、この曲はエジプトの作曲家、故Baligh Hamdyの1957年の作品「Khosara Khosara」をサンプリングしたものです。そのことから権利を侵害されたとして作曲家の甥によって裁判に訴えられましたが、最終的にはJay-Zが勝訴した曲でもあります。
9位:Numb / Encore
再生回数 | 4308万再生 |
---|---|
AMランキング | 10位以下 |
おすすめ | ★★★★★ |
2004年に発表されたアメリカのロックバンドであるリンキン・パークとのコラボ曲で、映画「マイアミ・バイス」の主題歌としても使われました。
2008年のグラストンベリー・フェスティバルにヘッドライナーとして出演した際に、オアシスのノエル・ギャラガーがヒップホップのアーティストがトリを務めることを批判したことに対して、Jay-Zがオアシスのヒット曲「ワンダーウォール」をカヴァーしたというエピソードがあるように、Jay-Zのラップはロックに対してもとても親和性が高いため、この曲でも違和感がないどころか最高にカッコいいライブとなっています。
なお、この曲のリードボーカルであるチェスター・ベニントンは2017年に自宅で首を吊って亡くなったのですが、2017年のJay-Zのライブでは追悼の意味を込めてこの曲が披露され話題になりました。
10位:Dirt Off Your Shoulder
再生回数 | 4159万再生 |
---|---|
AMランキング | 10位以下 |
おすすめ | ★★★★ |
2003年に発表された”The Black Album”に収録された曲で、ここでJay-Zはハスラースタイルのラップを披露しています。
曲のタイトルは直訳すると「肩のほこりをはらう」という意味ですが、そこから「仕事をやりとげて一段落する」という意味があります。
オバマ元大統領がJay-Zのファンだというのは有名ですが、当時大統領選挙でヒラリー・クリントンからの鋭い攻撃に対して、この曲のビデオで見られるようなジェスチャーで対抗したというエピソードがあります。
また、2017年にヒップホップアーティストとしてJay-Zがロックの殿堂入りという快挙を成し遂げた時にオバマ元大統領がビデオメッセージで祝福しましたが、そのスピーチでもこの曲のタイトルが引用されています。
その他:Jay-Zについて
ここまではJay-Zの人気曲や代表曲10選についての紹介、解説をしてきました。
ここからは、Jay-Zについて気になる情報を記載していきます。
Jay-ZのおすすめアルバムTOP3位は?
1stアルバム 「Reasonable Doubt」(1996)
ブルックリン出身のラッパーであるJay-Zの出世作にして、今ではヒップホップのクラシックとなった作品です。
ジャケットの写真の雰囲気からうかがえるようなハスリングラップとクールな知性がぎっしりと詰め込まれたサウンドは、一度聞けば耳から離れないような恰好良さです。
コカインの売人といったストリートライフからラッパーへの転身を見事に図った渾身のアルバムです。
6thアルバム 「The Blueprint」(2001)
当時無名だったカニエ・ウエストをプロデューサーに起用したアルバムは、ジャクソン5やドアーズ、デビットボウイなどの曲をサンプリングしたこともあり、どこかノスタルジックなサウンドに仕上がっています。
また、普段ヒップホップを聞かないロックファンでもこうした洋楽が随所にサンプリングされていることから、それほど抵抗なく聞くことができるアルバムです。さらに、このアルバムではエミネムとの共演もあるなど、話題性の高いアルバムに仕上がっています。
8thアルバム 「The Black Album」(2003)
このアルバムをもって引退を表明したJay-Zが客演アーティストなしで挑んだ作品で、カニエ・ウェスト、ジャスト・ブレイズ、ザ・ネプチューンズ、ティンバランドやエミネムなどといった、Jay-Zがリスペクトする12人のプロデューサーが参加しました。
これだけ豪華なプロデューサーが揃うとアルバムの統一性がなくなるものですが、様々なアーティストが提供するトラックにJay-Zのラップが乗るだけで、最初から最後までJay-Zのサウンドという統一感のとれたアルバムに仕上がっています。
2件のコメントがあります