Prince(プリンス)の代表曲ランキングTOP20!人気曲・名曲・名盤も紹介!

Prince(プリンス)の代表曲ランキング

今回は作詞作曲だけでなく、あらゆる楽器を演奏することのできるマルチプレイヤーだったプリンスおよび彼の代表曲についてご紹介していきます。

Prince(プリンス)とは?

ブラックミュージックのあらゆるジャンルをクロスオーバーに駆け抜けたプリンスの音楽は今もなお斬新で、ロックに対しては否定的なマイルス・デイヴィスをもその才能に惜しみない賛辞を与えたほどです。

プリンスは曲の素晴らしさだけでなく、彼の持っているセクシュアリティやファッションなども話題になりました。彼の代表曲である “Purple Rain” のラストで聞くことのできる官能的ともいえるギターソロを聞いてジミ・ヘンドリックスを連想した人も中にはいることでしょう。(プリンス本人はジミ・ヘンドリックスと比較されるのを嫌っていましたが。)

ここではそんなプリンスの魅力が伝わる曲をご紹介していきますので、今回の記事を読んで興味を持たれた方はぜひともプリンスの代表的な曲を一度聞いてみてください。

Prince(プリンス)の経歴やエピソードなどを紹介

プリンス・ロジャーズ・ネルソンはジャズミュージシャンの両親のもと、1958年にミネソタ州ミネアポリスで生まれました。

その後1966年に両親が離婚したことから父親が家を出てしまい、間もなく母親が再婚しました。子供のプリンスは継父と折り合いがうまくいかず、家出を繰り返していたそうです。

やがてジュニアハイスクール時代に友人達と組んだバンドが次第に注目を集めたことから、プリンスが19歳のときの1977年にワーナー・ブラザースと契約し、異例の高額な契約金とセルフ・プロデュースの権利を獲得しました。

1978年にプリンスは自分だけで作ったデビューアルバム “For You” をリリースし、翌年の1979年にはセカンドアルバム “Prince”をリリースしました。このセカンドアルバムからシングルカットされた “I Wanna Be Your Lover” は全米シングルチャートでも最高位11位にランクされたことから、次第にプリンスの名前が知られるようになりました。

1980年にはサードアルバム “Dirty Mind” をリリースしましたが、収録された曲が性的に露骨すぎるということで放送禁止になったことが話題になった以外は、セールス的には今一つのアルバムでした。

1981年には4枚目のアルバム “Controversy” をリリースし、アルバムタイトルと同名の曲がソウル・チャートにランクインするなど知名度も高まりました。この時期はローリング・ストーンズのコンサートに前座として出演していましたが、ストーンズ目当ての観客からはビール瓶を投げられるなどのブーイングが浴びせられたそうです。ブーイングを浴びたプリンスはトイレで泣くことがあったそうですが、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーはブレークする前からプリンスがどれだけ凄いかということを語るくらい、彼の才能を認めていました。

1982年になるとプリンスは自身のバックバンドをザ・レヴォリューションと名付け、2枚組となる5枚目のアルバム “1999”をリリースしました。このアルバムは全米で400万枚を売上げ、アルバムからシングルカットされた曲も全米チャートで初のトップ10入りを果たしたことから、プリンスはスターダムの道へと次第に歩んでいきました。

そんなプリンスが日本でも知られるようになったのは、1984年に自伝的映画である『パープル・レイン』で映画初主演し、同名のサウンドトラックが大ヒットしたことでした。発表初週に100万枚を売り上げたこのアルバムは、24週間の間ビルボードチャートのトップのランクされただけでなく、”When Doves Cry” と “Let’s Go Crazy” の2曲がシングルチャートの1位を獲得し、プリンスの人気を不動のものとしました。

世界中で1500万枚も売上げがあったアルバム “Purple Rain” の収益から、プリンスは自身のレーベルであるペイズリー・パーク・レコードを設立し、1985年にリリースした “Around the World in a Day” では全米チャートで1位を獲得し、1986年には映画「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」で監督も行いました。映画自体は興行的に失敗しましたが、サウンドトラックとしてリリースされた “Parade” は全米アルバムチャートで3位となり、シングルカットされた “Kiss” は全米シングルチャートで1位を獲得しました。また、この年には日本に初来日してコンサートを行いましたが、バックバンドであったザ・レヴォリューションは来日コンサート後に解散しました。

その後も映画 “Batman” のサウンドトラックを担当するなどといった活躍があったプリンスでしたが、ワーナーブラザーズとの確執から1994年にリリースされた “Come” ではプリンスの死を宣言し、1992年にリリースしたアルバムタイトルであるシンボルマークを自分の名前としました。シンボルマークから再び名前をプリンスに戻したのは2000年で、翌年の2001年にプリンスに名義を戻したアルバム “The Rainbow Children” をリリースしました。

2008年には第50回グラミー賞で最優秀R&B男性ボーカル賞を受賞するなど精力的にアーティストとしての活動を続けてきたプリンスでしたが、2016年に鎮痛剤のフェンタニルの過剰投与が原因となり、57歳の若さで亡くなってしまいました。

ジミ・ヘンドリックスやスライ・ストーンといったアフロアメリカンのミュージシャンと肩を並べるほどの影響力を与えたプリンスの音楽は、今聞いても色褪せることはなく、最後までプリンスにしか作れない音楽を追求したということがいえるでしょう。

イギリスでなぜ人気なのか?

プリンスの音楽だけでなく、そのファッションやセクシャリティも含めて先に注目したのはロックを聞くリスナーといわれています。
そのため、当初アメリカでは戸惑いも多かった中でもイギリスではプリンスの音楽を受け入れやすかったということがいえます。

また、プリンスの音楽はローリング・ストーンズのミック・ミックジャガーが最大級の賛辞を送ったり、エリック・クラプトンが映画「パープル・レイン」を観て感動したとインタビューで述べているように、イギリスのミュージシャンの間で評価が高かったというのもあります。

プリンスとよく比較されるジミ・ヘンドリックスも最初はイギリスでブレイクしたことを考えると、新しい音楽はイギリスでは比較的受け入れやすい素地があったのでしょう。

こうしたイギリスでの人気は、2007年にロンドンのO2アリーナという最大規模のアリーナ会場での21公演を全てソールドアウトしたことや、プリンスの死後2018年にミュージカル「パープル・レイン」がツアー公演されたということでも伺うことができます。

Prince(プリンス)の代表曲ランキングTOP20

ここからは代表曲をランキング形式で紹介していきます。10位までは曲の紹介をしていますがそれ以降は表にてご確認ください。

順位 タイトル YouTube再生回数 iTunesランキング おすすめ
1位 Purple Rain(パープル・レイン) 2.3億再生 10位以下 ★★★★★
2位 Raspberry Beret(ラズベリー・ベレー) 5137万再生 2位 ★★★★★
3位 When Doves Cry(ウェン・ダブズ・クライ / ビートに抱かれて) 7161万再生 10位以下 ★★★
4位 Little Red Corvette(リトル・レッド・コルヴェット) 3242万再生 5位 ★★★★
5位 Kiss(キス) 5766万再生 10位以下 ★★★★
6位 1999 2354万再生 3位 ★★★★★
7位 I Wanna be Your Lover(アイ・ワナ・ビー・ユア・ラヴァー) 1558万再生 1位 ★★★★★
8位 Let’s Go Crazy(レッツ・ゴー・クレイジー) 2275万再生 10位以下 ★★★★
9位 U Got The Look 1956万再生 10位以下 ★★★★
10位 Adore 1574万再生 10位以下 ★★★
11位 Nothing Compares 2U 1354万再生 5位 ★★★
12位 Diamonds and Pearls 1055万再生 10位以下 ★★★
13位 ビューティフル・ワン 981万再生 10位以下 ★★★
14位 I Would Die 4U 569万再生 4位 ★★★★
15位 Do ME baby 545万再生 9位 ★★★
16位 Darling Nikki 573万再生 10位以下 ★★★
17位 Controversy(コントラバーシー/戦慄の貴公子) 531万再生 10位以下 ★★★
18位 Sign O’ The Times 506万再生 10位以下 ★★★
19位 390万再生 6位 ★★★
20位 Soft and Wet(ソフト・アンド・ウェット) 423万再生 10位以下 ★★★★

1位:Purple Rain(パープル・レイン)

再生回数 2.3億再生
AMランキング 10位以下
おすすめ ★★★★★

1984年にリリースされた映画のサウンドトラック “Purple rain” に収録された曲で、プリンスを代表する曲の1つです。

映画ではラストのステージの場面でこの曲が歌われますが、この曲は映画の中でプリンス演じるキッドをとりまく人々について歌われたものといわれています。プリンス自身はインタビューでこの曲については世界の終わりを表現したものとも述べています。

「僕はただ紫の雨の中で君が笑うのを見たかった」という歌詞からも、世界が今まさに滅びようとする最後に自分の好きな人と一緒にいたいという解釈もできます。

このサウンドトラックが売れたのは、プリンスの音楽性の高さももちろんですが、ポップなセンスを感じさせながらもロック色の強いバラードは、最後のプリンスのギターソロまで耳を傾かずにはおれない魅力があります。おおよそ40年前に作られた曲ですが、当時よりも今聞いた方が新鮮に聞こえるロックの古典ともいえる曲です。

2位:Raspberry Beret(ラズベリー・ベレー)

再生回数 5137万再生
AMランキング 2位
おすすめ ★★★★★

1985年にリリースされたアルバム ”Around the World in a Day” に収録された曲で、前作からはガラリとイメージを変えたサイケデリックなポップソングに仕上がっています。

「安物雑貨店のパートタイムで働いていた」から始まるこの曲の歌詞を見ると、まるでビートルズの “Penny Lane” を思わせるような内容で、プリンスの音楽センスの高さを伺わせるとともに、自分のイメージに囚われることなく音楽を作るプリンスの姿勢が感じられる曲です。

映画「パープル・レイン」でプリンスが知られるようになりましたが、当時はルックスも含めて日本でも好みがはっきりと分かれるような感じでしたが、”Around the World in a Day” は全体の曲もロック色よりはサイケデリックなポップ色の強いアルバムとなっており、プリンスはどうも苦手という人も比較的聞きやすいアルバムではないでしょうか。

ビデオクリップの冒頭で、プリンスが咳き込むシーンが映っていますが、これにはあまり意味はなく、ただ単に喉の具合が悪かったので咳き込んだそうです。

3位:When Doves Cry(ウェン・ダブズ・クライ / ビートに抱かれて)

再生回数 7161万再生
AMランキング 10位以下
おすすめ ★★★

1984年にリリースされた映画のサウンドトラック “Purple rain” から最初にシングルカットされたこの曲によって、プリンスはシングルチャートの1位を初めて獲得しました。

もともとはプリンスが当時の恋人だったスーザン・ムーンジーとの関係について書かれた曲でしたが、映画「パープル・レイン」のワンシーンに合うようにアレンジされたといわれています。

かき鳴らすかのようなギターのサウンドで始まる曲は、ドラムマシーンによるパーカッションとシンセサイザーが印象的ですが、ベースサウンドが含まれていない曲というのもなかなか珍しいのではないでしょうか。

この曲は後にプリンス死亡のニュースを受け、2016年になってトップ10に再登場したことでも話題になりました。

4位:Little Red Corvette(リトル・レッド・コルヴェット)

再生回数 3242万再生
AMランキング 5位
おすすめ ★★★★

1982年にリリースされた2枚組のアルバム “1999” に収録された曲で、ビルボードのヒットチャートで最高6位と、プリンスが初めてチャートのトップ10入りをした曲です。

80年代のポップソングのいいとこ取りのようなこの曲は、タイトルからも想像がつくように次々と相手を変える女性のことを「小さな赤いコルヴェット」と車に例えて歌っています。

そんな彼女に「きみには長続きする愛が必要なんだ」と速度を少し落としてもっと確かなものを見つけるようにとサビの部分で歌っています。チャートのトップ10入りをした曲だけあって、キャッチーなサビのメロディーが聞いた後も耳に残る曲です。

5位:Kiss(キス)

再生回数 5766万再生
AMランキング 10位以下
おすすめ ★★★★

1986年にリリースされた映画「アンダー・ザ・チェリームーン」のサウンドトラック “Parade” に収録された曲で、全米ではナンバーワンヒットを記録しました。

「僕をその気にさせるのに美しくなくてもいい 君の体さえあればいい」という冒頭の歌詞からも分かるように、この曲はプリンスが表現するセクシャリティを最もよく表現しているといえます。

ギターをじゃらじゃらとかき鳴らすサウンドが印象的なだけでなく、プリンスの自在な音域のヴォーカルを聞いているうちにとても心地よい気分へといざなってくれるような気になります。

ビデオクリップではこうした曲の持つセクシャリティに加えて、プリンスの持つナルシズムをも見ることができるので、ファンにはたまらない曲といえるでしょう。

6位:1999

再生回数 2354万再生
AMランキング 3位
おすすめ ★★★★★

1982年にリリースされた2枚組のアルバム “1999” に収録された曲は、イントロのシンセサイザーとファンクなギターが印象的ないかにも80年代のプリンスのサウンドといえる曲です。

“1999” というタイトルからも分かるように、この曲はハルマゲドンによる終末について歌ったもので、普段は冗談を交わしているスタッフが本気で核戦争を心配していることを耳にしたことから着想を得た曲だそうです。

プリンスによると、この曲はママス&パパスの “Monday, Monday” の主要コードを使っているとのことですが、この曲を聞いて分かる人はそう多くはないのでしょうか。過去の楽曲から自分のサウンドに取り入れるプリンスのセンスはさすがのひと言に尽きます。

7位:I Wanna be Your Lover(アイ・ワナ・ビー・ユア・ラヴァー)

再生回数 1558万再生
AMランキング 1位
おすすめ ★★★★★

1979年にリリースされたセカンドアルバム “Prince” に収録されたこの曲は、シングルカットされそこそこのヒットを獲得し、無名だったプリンスがようやくこの曲で徐々に知られるようになりました。

「君の恋人になりたいんだ」というタイトルからも分かるように、この曲でプリンスは自分に振りむいてくれない彼女の愛を歌っています。パープルレインからプリンスを好きになった人がこの曲を聞けばAOR風なサウンドや衣装に違和感を覚えるかもしれませんが、曲そのものは良質なサウンドでさすがプリンスだといえます。

ビデオクリップを見ても分かるように、この頃のプリンスはアルバムの制作をほとんど1人でやったということなので、音楽だけでなく演奏技術の凄さも堪能できる曲です。

8位:Let’s Go Crazy(レッツ・ゴー・クレイジー)

再生回数 2275万再生
AMランキング 10位以下
おすすめ ★★★★

1984年にリリースされた映画のサウンドトラック “Purple rain” からシングルカットされた曲で、”When Doves Cry” 同様にこの曲もチャートの1位を獲得しました。

出だしのイントロを聞いただけで体が動き出してしまいそうになるくらいノリのいいこの曲は、プリンスのライブでは定番の曲となりました。

サウンドとは裏腹に歌っている内容は「最愛の人よ 私たちは人生と呼ばれるものを切り抜けるために今日集まった」という冒頭の歌詞からも分かるように、なかなか意味深いものとなっています。

プリンスはギターの演奏をジミ・ヘンドリックスと比較されるのが嫌で、インタビューでも自分が影響を受けたのはサンタナだと答えています。パープル・レインの泣きのギターはなるほどと思うところがあるのですが、この曲の衝動的ともいえるギターサウンドを聞いているとジミ・ヘンドリックスを連想してしまう人は多いのではないでしょうか。

9位:U Got The Look

再生回数 1956万再生
AMランキング 10位以下
おすすめ ★★★★

1987年にリリースされたアルバム “Sign “☮︎” The Times” に収録された曲で、プリンスとシーナイーストンの2人のデュエットを聞くことができます。

シンセサイザーにパーカッション、それにファンクなリズムを刻むギターのサウンドを聞いていると、パープル・レイン以降の2枚のアルバムがややポップ色の強い作品だったのに対して、この曲ではパープル・レインの雰囲気を残しつつも、様々なスタイルを駆使したプリンスのサウンドを聞くことができます。

パリで撮影されたビデオクリップでも、シーナイーストンとプリンスの歌声を聞くことができます。プリンスとシーナイーストンという組み合わせは意外なように思えますが、プリンスは彼女のことを気に入っていたようで、“Batman” に収録された “The Arms Of Orion” でも一緒に歌ったり、シーナイーストンに楽曲を提供したりもしています。

10位:Adore

再生回数 1574万再生
AMランキング 10位以下
おすすめ ★★★

1987年にリリースされたアルバム “Sign “☮︎” The Times” に収録された曲で、アルバムのラストを飾るとても美しいスローなバラードソングです。

「人生の終わりを迎えるまで 私はあなたのそばにいます」という歌詞から始まるこの曲は、プリンスが作曲した究極のラブソングともいえます。

プリンスは日本でも人気の高いミュージシャンですが、プリンスが嫌いな人はどうも彼のナルシスなところやルックスが苦手なようです。ですがこのソウルフルなバラードを聞けば、苦手意識のある人もプリンスの音楽センスやスタイルに脱帽するのではないでしょうか。

おすすめの名盤(アルバムTOP3)

以下ではおすすめのアルバムを3つ紹介します。

パープル・レイン (Purple Rain) 1984年

同名映画のサウンドトラックですが、プリンスの自伝的映画およびこのアルバムによってプリンスの名前を世界中に知らしめた彼の出世作ともいえるアルバムです。

このアルバムに収録された曲 ”When Doves Cry”と ”Let’s Go Crazy” の2曲がシングルチャートの1位を獲得しただけでなく、”When Doves Cry” は年間チャートでも1位を獲得しました。とにかく当時はMTVでプリンスのビデオクリップを見なかった日はないといってもいいくらいの凄さでした。

今聞き返してみるとどの曲もプリンスらしい実験的な要素のあるサウンドなのですが、このアルバムが大勢の人に支持されたのは、新しい音楽を常に追及するプリンスの姿勢とポップでキャッチーなサウンドがバランス良くミックスされたアルバムだからということができます。

アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ (Around the World in a Day) 1985年

大ヒットした前作とはプリンスのファッションからサウンドまでがらりと変わったことから、大勢の人を驚かせたアルバムです。

“Raspberry Beret” や “Pop Life” といった曲に代表されるような、サイケデリックなポップサウンドにアルバム全体が仕上がっています。アルバムのジャケットやビデオクリップもそうしたサウンドを象徴するかのようなパステルカラーな雰囲気が濃厚に感じられます。

プリンスはどうも苦手だという人も中にはいるかと思いますが、プリンスのアルバムの中では比較的聞きやすいポップな曲が多いことから、彼の音楽を知りたいという人はこのアルバムから入ってみてもいいかもしれません。

パレード (Parade) 1986年

プリンスが主演だけでなく監督も務めた映画「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」のサウンドトラックです。

映画はパープル・レインのようなヒット作にならなかったばかりか、第7回ラジー賞にて最低作品賞・最低男優賞・最低助演男優賞・最低監督賞・最低主題歌賞を受賞してしまうほどの酷評ぶりでした。

映画自体の評価は散々なのですが、サウンドトラックに収録された曲は全米ナンバーワンを記録した “KISS” をはじめ、前作で見せたプリンスのポップセンスにファンクやロックといった多様な音楽性を見ることのできる完成度の高いアルバムに仕上がっています。

また、このアルバムは日本人の批評家においても評価が高かったことから、プリンスをあまり良く知らない人が聞いても違和感なく聞くことができるのではないでしょうか。

その他:プリンスについて

以下では曲紹介もしながら気になる情報を紹介していきます。

プリンスの最高傑作といえば?

ザ・レヴォリューション解散後の1987年にリリースされた2枚組のアルバム “Sign “☮︎” The Times” は、パープル・レインほどの商業的成功を得ることはできませんでしたが、批評家の間では最も評価の高いアルバムとして1987年のベストアルバムに選ばれました。

最小限のサウンドで作られた “Sign o’ the Times”から始まるこのアルバムには、ファンクやソウル、ロックだけでなくサイケデリックポップなどといった、これまでのプリンスのアルバムで表現された様々な音楽のスタイルを聞くことができます。

また、オープニングナンバーでもある”Sign o’ the Times” の歌詞には、それまでのプリンスの歌詞にはなかったエイズやコカイン、貧困などといった社会的メッセージがかなり直接的に歌われていることも衝撃的でした。

princeの隠れた名曲は?

映画「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」がコケてしまったせいか、プリンス自身による “Parade” の評価は今一つだったようです。

“KISS” の印象が強烈すぎるせいか他の曲がかすんでしまいそうになるのですが、プリンスがライブで “KISS” 以外に演奏している曲に  “Sometimes It Snows in April” があります。

この曲を聞くと、激しい音楽にダンスといったプリンスだけでなく、じっくりと歌を聞かせてくれるプリンスを楽しむことができます。

不思議なタイトルもさることながら、「4月に雪が降ることもある 悲しい気持ちになることもある 人生が永遠に続いてほしいと時々思う いいことだっていつかは終わる」というサビの部分を聞いて誰もがしんみりとした気持ちになるのではないでしょうか。

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