レッドマン(Redman)はどんなラッパー?おすすめ曲ランキングTOP10!
今回は飾らないかっこよさがあるレッドマンについて紹介していきます。
目次
まず初めにレッドマン(Redman)とは?
レッドマン(Redman)は、1970年生まれアメリカニュージャージ州ニューアーク出身、90年代アメリカヒップホップを代表するラッパーです。
10代の終わり、ヒップホップデュオEPMDの1人エリック・サーモンに才能を見いだされ、EPMDの3rdアルバム『Business as Usual』(1990年)の中の「Hardcore」という曲でラッパーデビューを果たします。
EPMD、とりわけエリック・サーモンはレッドマンを気に入り、たびたび楽曲制作にレッドマンを加えてきました。
そんな曲の1つに「Headbanger」という曲がとりわけ注目を浴び、この曲に参加したレッドマンの知名度も上がっていきました。
1992年、レッドマンは自身のデビューアルバム『Whut? Thee Album』をデフ・ジャム・レコーディングスよりリリースします。
このアルバムからのシングルカット曲「Blow Your Mind」はラップ・チャート1位を獲得しました。
ちなみにデフ・ジャム・レコーディングスは、ヒップホップとR&Bを専門とした1984年設立のアメリカのレコードレーベルです。
2000年、デフ・ジャム・レコーディングスは日本支部としてデフ・ジャム・ジャパンを設立します。
その設立パーティになんとレッドマンが来日しパフォーマンスを行っています。
レッドマンは、ファーストアルバム以降、7枚のソロアルバムをリリースします。
その7枚のうち3枚がゴールド・ディスクとなり、4枚目のアルバム「Doc’s Da Name 2000」(1998年)と5枚目のアルバムMalpractice (2001年)の2枚がプラチナ・アルバムとなり、アメリカを代表するヒップホップアーティストになっていきました。
レッドマンを語る上で、メソッド・マンとの盟友関係を忘れてはいけません。
1995年、レッドマンが所属しているレコードレーベルのデフ・ジャム設立10周年を祝して『THE SHOW』という映画が制作されました。
この映画のサウンドトラックの1曲「How High」を共作したのがきっかけで2人はタッグを組むようになります。
それ以来、それぞれの楽曲でコラボレーションを繰り返し、互いに「兄弟」と呼び合うほどの仲になります。
1999年にはメソッド・マン&レッドマン名義でアルバム『Blackout!』をリリースします。
そして、メソッド・マン&レッドマン2人を主演に据えた映画『How High(邦題ビー・バッド・ボーイズ)』の制作にまで発展し、全米を賑わせました。
レッドマンは、俳優として他にも映画『チャイルドプレイ.チャッキーの種』に本人役として出演しています。熱烈なチャッキーファンであるとのことです。
そして、レッドマンは、50歳になってもヒップホップの最前線で活躍を続けています。
レッドマン所属クルーDef Squadとはどんなクルーか?
始まりはHit Squad(ヒット・スクワッド)というクルーでした。
エリック・サーモンとパリッシュ・スミスの2人によるヒップホップデュオEPDMのもとにヒップホップアーティストたちが集まり、Hit Squadというクルーが結成されます。
このクルーには、EPDMを筆頭にDJ Scratch(DJスクラッチ)、Redman(レッドマン)、Das EFX(ダス・エフェックス)、K-Solo(ケイ・ソロ)、Keith Murray(キース・マーリー)などが名を連ね、1990年から3年ほど活動をしていました。
しかし、EPDMの2人が不仲となりHit Squadは分裂します。
EPDMのエリック・サーモンが身を引く形となりましたが、身を引いたエリック・サーモンはレッドマンとキース・マーリーも引き連れて、Def Squad(デフ・スクワッド)を結成します。
Def Squadの3人は、それぞれのソロアルバムの中の楽曲で共演し合い、1998年にはDef Squad名義のアルバム『El Niño(エル・ニーニョ)』をリリースします。
その後、キース・マーリーは暴行事件を起こし、懲役刑を課せられていましたが、出所後2001年に再び3人が顔をそろえて作品をリリースし、存在感を発揮しています。
レッドマンのおすすめ名曲ランキング10選!
ここからはレッドマンのおすすめの名曲をランキング形式で紹介いたします。
順位 | タイトル | YouTube再生回数 | Apple musicランキング | おすすめ |
---|---|---|---|---|
1位 | Rollin’ | 2億再生 | 3位 | ★★★★★ |
2位 | Dirty | 1.4億再生 | 1位 | ★★★★ |
3位 | Da Rockwilder | 4291万再生 | 9位 | ★★★★ |
4位 | Dunfiato | 1167万再生 | 10位以下 | ★★★★ |
5位 | A-yo | 1629万再生 | 5位 | ★★★★ |
6位 | Lesson Learn’d | 1016万再生 | 6位 | ★★★ |
7位 | 4,3,2,1 | 932万再生 | 7位 | ★★★ |
8位 | Slap Da Shit Outcha | 823万再生 | 10位以下 | ★★★ |
9位 | Let’s Get Dirty (I Can’t Get In Da Club) | 743万再生 | 10位以下 | ★★★★ |
10位 | Funkorama | 537万再生 | 10位以下 | ★★★ |
1位:Rollin’
再生回数 | 2億再生 |
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AMランキング | 3位 |
おすすめ | ★★★★★ |
この曲は、アメリカのラップメタルバンドであるLimp Bizkit(リンプ・ビズキット)の3枚目のアルバム「ChocolateStarfish and the Hot DogFlavouredWater」(2000年)に収録されている曲です。
このアルバムには、「Rollin’(Air RaidVehicle)」と「Rollin’(Urban Assault Vehicle)」の2バージョンが収録されていますが、レッドマンが参加しているのは、「Rollin’(Urban Assault Vehicle)」です。盟友メソッド・マン、そしてラッパーのDMXも同曲に参加するなど蒼々たるラッパーたちがフィーチャーされました。
2001年には映画「ワイルドスピード」のサントラにも取り上げられています。車に乗りながら大音量で聞きたい1曲ですね。
ちなみにここで紹介している動画は「Rollin’(Air RaidVehicle)」です。
どちらかというとメタルロックバージョンという感じで、こちらもかなりノリノリの1曲です。
2位:Dirty
再生回数 | 1.4億再生 |
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AMランキング | 1位 |
おすすめ | ★★★★ |
アメリカのシンガーソングライターChristina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)がレッドマンをフィーチャーした楽曲です。
この曲は、レッドマンの2001年の曲「Let’s Get Dirty(I Ca n’t Get in daClub ) 」にインスパイアされて制作されました。
アギレラはこれまでのポップアイドル的なイメージを担わされることに不満を持っていたようで、この曲のMVでは、曲タイトル「ダーティ」どおり、見事にアギレラのこれまでのイメージを払拭する内容になっています。
もちろん、レッドマンもラップで出演し、彼自身の知名度も上げることに成功しています。ぜひご覧ください!
3位:Da Rockwilder
再生回数 | 4291万再生 |
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AMランキング | 9位 |
おすすめ | ★★★★ |
メソッド・マン&レッドマン名義のアルバム『Blackout!(ブラックアウト)』(1999年)からのスマッシュヒットシングル。
1999年を代表するフロア・キラーチューンです。
MVでは2人は昔からの悪ふざけ友達のごとく相性たっぷりなところが見られます。今となっては古き良きヒップホップクラシックな1曲です。
4位:Dunfiato
再生回数 | 1167万再生 |
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AMランキング | 10位以下 |
おすすめ | ★★★★ |
デビューから20年経っても最高に「dope!(ドープ!)」な(ヤバい!)ラップを奏でるレッドマン。
2014年の楽曲です。カニエ・ウエストの「Livin’ a Movie」をバックサウンドに切れのあるフロウが最高です。
5位:A-yo
再生回数 | 1629万再生 |
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AMランキング | 5位 |
おすすめ | ★★★★ |
メソッド・マン&レッドマン名義のアルバム『Blackout!(ブラックアウト)2』(2009年)からのシングルカット曲です。
カナダのラッパーであるソクラテスのボーカルをフィーチャーしています。
MVに出てくるメソッド・マンとレッドマン2人が首からぶら下げているぶっといゴールドチェーンはまさにヒップホップの象徴です。
6位:Lesson Learn’d
再生回数 | 1016万再生 |
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AMランキング | 6位 |
おすすめ | ★★★ |
90年代のアメリカにおいて最強のヒップホップグループと呼ばれたWU-TANG CLAN(ウータン・クラン)とレッドマンとのコラボ楽曲です。
2017年リリースされたウータン・クラン7枚目のアルバム『The Saga Continues』に収録されています。
スローテンポな重低音サウンドをバックに奏でる彼らのラップ&フロウは何年経っても聴き応えアリ。
7位:4,3,2,1
再生回数 | 932万再生 |
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AMランキング | 7位 |
おすすめ | ★★★ |
アメリカのヒップホップMCでもあり俳優としても活躍するLL・クール・Jの7枚目のアルバム『Phenomenon』に収録されている曲です。
デフ・ジャムに所属する人気ラッパーが勢揃いしています。
8位:Slap Da Shit Outcha
再生回数 | 823万再生 |
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AMランキング | 10位以下 |
おすすめ | ★★★ |
2020年リリースのレッドマンのソロ楽曲です。レッドマン50歳にしていまだに「dope!(ドープ)」(ヤバい!)です。
Slap(ひっぱたく)のとおり、MVでは、レッドマンがリズムに合わせて人、人、人をひっぱたきまくってますが、最後には、、。
コミカルなMVです。ぜひお楽しみくださいませ。
9位:Let’s Get Dirty (I Can’t Get In Da Club)
再生回数 | 743万再生 |
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AMランキング | 10位以下 |
おすすめ | ★★★★ |
レッドマンの5枚目のソロアルバム『Malpractice』 (2001年)からのファーストシングルです。
DJ Koolが楽曲に参加。「レッドマン絶好調!」的なバンギンチューンです。MVを見て一緒に乗っちゃいましょう。
この曲は、2位で紹介したChristina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)の「Dirty」という曲のオリジナルです。
10位:Funkorama
再生回数 | 537万再生 |
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AMランキング | 10位以下 |
おすすめ | ★★★ |
1996年リリースのレッドマンのシングル曲です。この曲は、ファット・ボーイズの「Stick’Em」とア・トライブ・コールド・クエストの「Midnight」をサンプリングに使い、9位で紹介したイケイケな「Let’s Get Dirty」とはまた違って、メロウなファンクヴァイブを奏でています。
その他:レッドマンについて
ここからは気になる情報についてご紹介いたします。
レッドマンの家は豪邸?
アメリカでトップクラスのラッパーたちが住んでいる家を紹介する「MTV Cribs」という番組があります。
成功したラッパーたちはこんな豪邸に住んでいるんだ、という番組ですが、レッドマンにもその番組への出演依頼が舞い込んで来ました。
しかし、番組で紹介されたレッドマンの家は、豪邸とはほど遠い小さな家、部屋の中に散乱している荷物や洋服、TV取材が着ているにもかかわらず床で寝ている従兄弟、窓が取れたドアなどを紹介、飾らないリアルな暮らしをしている様子が映し出されました。
レッドマンは後にインタビューでこう語っています。
「MTVから番組の依頼がきたときに、豪邸を借りてくださいと言われたんだ。俺は自分が住んでいるところをちゃんと「リアル」に伝えたかったから「そのままで大丈夫」って伝えたんだ」
ちなみに、「MTV Cribs」のレッドマンの回は最も人気なエピソードになったそうです。
90年代を代表する、そして今なお現役で活動を続けるレッドマンは曲のセールスにおいても一流にもかかわらず、決して奢ることなく、音楽を作り、パフォーマンスに集中する姿勢を貫いています。
ここにレッドマンのパフォーマンスの一流さの秘密があるのかもしれません。